05






木の幹をくぐるとそこはもといた駅のホームだった。

「私たち、戻ってきたのね」

ちょうどホームに列車が入ってきたところで、みんな急いで列車に乗り込んでいた。

「乗らないの?フィリス」

列車の中から男の子が声をかけてきた。
ピーターはそのままそこに立ち尽くしていたが、ピーター以外の3人は急いで荷物をまとめていた。

「しっかりしてピーター!」

スーザンの声にピーターはやっと荷物を持って列車に乗った。
それからというもの、ピーターは目も当てられないほどにやつれていった。ぼーっとして独り言を話すことが多くなり、エドマンドもスーザンもルーシーも心配でならなかった。
そのまま半年が経った。ピーターは毎日やつれた体を引きずって初めてアンジーと行ったカフェに通い、学校と寄宿舎の間を何往復もして居るはずのないアンジーを探した。スーザンにも頼んで学校にアンジーがいないか探してもらったが、当然いるはずがない。みんなの記憶からアンジーは消えていた。

「ピーターいい加減にして!もうアンジーはいないの!現実を受け止めなきゃ!」
「できるかよ!初めて、こんなにも愛おしいと思った人なんだ!」

ピーターとスーザンは毎日のように喧嘩していた。エドマンドは最初の頃こそ口を出していたが、だんだん手に負えなくなってきて口を出すのをやめた。ルーシーはピーターにかける言葉が見つからず、いつも見守っているだけだった。

「こんなことになるなら、ナルニアなんて行かなければよかった!」

ついにスーザンは言ってはいけないことを言ってしまった。ピーターは拳を振り上げ、エドマンドとルーシーがそれを必死に止めた。

「どうしてそんなことを言うんだ!」
「スーザンもピーターが悲しんでる姿を見たくないだけよ!アンジーだってきっとピーターがこんなことをするのを望んでなんかいないわ!」

ピーターはルーシーの言葉にハッとして拳を作る手を緩め下ろした。

「それに、私、またアンジーに会える気がするの。根拠はないけれど…またナルニアに行けたように、それはいつか突然来る気がする。そうなったとき、アンジーが今のピーターの姿を見たらきっと悲しむわ。だから前を向いて、進みましょう」

ピーターは静かに頷いた。
それからピーターはちゃんとご飯を食べ、学校へ行き、カフェへ行くのはやめた。少しずつでも前を向くことにしたのだ。
結局ピーター以外のみんなはアンジーのことを忘れてしまった。

それでも、今度こそ僕だけは絶対に忘れない。忘れるもんか。

ピーターは窓からどこまでも続く広く青い空を見上げた。
その下で真っ白な少女は微笑むのだった。

END

あとがき
勢いだけで書きました。文章がおかしい部分やキャラ崩壊等たくさんあると思いますごめんなさい。とにかく書きたいことを詰め込んだだけなので設定しっかりしてないし内容薄っぺらい…続編に期待。
ナルニアのおすすめは第3章のルーシーがスーザンになる夢を見てピーター、スー、エドが腕を組むシーンのピーター登場シーン。スーに声をかける時のウィルの声が低くてウィル最高って感じ。
最高に頭の悪いあとがきができました。

本当は第2章での城での戦闘シーン。城を離れる時のピーターの悲しいような悔しいような、そんな表情が頭から離れません。おすすめ。

18.04.03