ボードゲーム部の場合

B「やれやれ……いちにいに言われて低能に勉強教えてたらこんな時間になってしまったじゃないか……すみません、遅くなりました」
🐙「おや三郎さん、ずいぶん遅かったですね。1年生の課題ですか?」
B「すみません、アズール先輩。うちのていのっ……2番目の兄に勉強を少々教えてまして」
🐙「ああ、三郎さんと同学年ですがお兄さんに当たる……二郎さんでしたっけ?何かお困りでしたら、よろしければ僕の授業対策ノートなどをお貸ししますよ」
B「お気持ちだけで結構です。身内の不始末は身内で片づけたいですし。ところでうちの寮長は?」
🐙「先ほどオルトさんがやってきて、イデアさんが煮詰まっているから少し遅れるとのことでした」
B「ああ、もしかして今開発中のゲームのことかな……」
🐙「イデアさんが作るものには私もすごく興味をひかれてるんですよ。ぜひ、うちのモストロラウンジ向けにもなにか置いていただければと」
B「……うちの寮長が作るものは、アズール先輩が思うようなものではなく、寮長が作りたくなったものだけですよ。それこそよく分からないDVDの作品だとかゲームだとか……」
🐙「何を言ってるんですか三郎さん、それこそ価値あるものに化けるんじゃありませんか」
B「はあ?」
🐙「ふふふ……いえ、こちらの話ですよ」
B「なんでもいいですけど、うちの寮長とうちのいちにいだけは巻き込まないでくださいね」
🐙「おや、これは失礼。ですが、僕はあなたともよい関係を結びたいと思っていますよ。何かお困りごとがあればぜひこの僕に」
B「さっきも言いましたけど、身内や自分の不始末は自分たちで何とかします。大体、アズール先輩は……」
💀「アズール氏!三郎!お、遅れてすまなかったでござる……」
🐙「おや、イデアさん。用事はもう大丈夫なのですか」
💀「も、もちろん……ようやく徹夜で完成させたこの最新式のボードゲームを見てもらわないと……ってあれ?な、な、な何で起動しないんだ?」
B「……寮長、この教室のネットワーク不調だから直してるとこだよ」
💀「そ、そそそ、そんなぁ……」
B「寮長の自前の使えばいいじゃん」
💀「拙者のは置いてきてしまって……取りに戻るのも……」
🐙「ああ、ちょうどよかった!それでしたらぜひうちの、」
💀B「「いや、結構です」」
🐙「……随分と仲がよろしいんですね」