欲しいのは、

「臣くんっクリスマス何が欲しい?」

弾んだ声音で尋ねてくる彼女が、愛しいと思い始めたのはいつの頃だったか。

「そうだなぁ…」

俺が考えている間、目をキラキラさせながら大人しく待っている姿も可愛いと思う。まるで犬みたいだな、とも思うけど、それは内緒だ。

「お前と出かけられれば十分だ」

頭を撫でながらそう返せば、毎年そればっかりと不満気。仕方ないだろ?俺が一番欲しいのは、ずっとお前だけなんだから。