遠くても、ずっと

「臣!」

改札を抜ければ、この街のシンボルだという噴水の前で彼女が満面の笑みを浮かべて手を振っていた。可愛い、と素直に思う。仕草も、笑顔も。

「久しぶり」
「うん、久しぶり!遠いのにありがとう」
「この前はお前が来てくれたからな」

遠距離恋愛になってから、もう1年が経つ。彼女が天鵞絨町に戻ってきたり、俺があっちに行ったり、または休みを合わせて旅行に行ったり…会える頻度はかなり減ったけれど、好きだという気持ちは増えていく一方だ。