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【ノスタルジックドルチェ:a3】
「臣くんこれなにっ?!」
「え?ああ、配布ブロマイド用に撮ったやつ…てか、何でお前がそのデータ持ってるんだ?!」
「一成くんがくれました。うっわ、恥じらい顔可愛い…!!!」
「…お前が悶えるポイントが理解できない」
【ガラスの靴を捨てたシンデレラ:i7】
「二階堂さん、誕生日おめでとうございます」
「サンキュー姐さん」
「…誕生日のお祝い、嬉しくありませんでしたか?」
「え?」
「あまり嬉しくなさそうな顔をしていらっしゃるので」
「いや、アイツらが祝ってくれんのはめちゃくちゃ嬉しいよ。騒がしいけどな」
「では何故?」
「んー……2人で過ごす時間、確保できなくて申し訳ないなーとか、考えてたり?」
「ああ、そんなことですか」
「そんなことってお前さんねぇ…」
「いいんですよ。2/14は二階堂さんが皆さんにどれだけ愛されてるか、それを知って頂く日なんですから。だから、いいんです」
そう言って姐さんは、ふわりと笑みを浮かべた。淋しい思いとかさせてるはずなのに、それでも笑うんだ。この子は。
切なくて、でもどうにもならないくらい愛しくて、許可も取らずに抱きしめた。思いっきり。
今なら、…顔が見られないこの状態なら、言えるような気がした。
「俺さ、…胸張って言えるよ。幸せだって。大切だって。―――絶対、離さないって」
ありがとう。祝ってくれて。愛してくれて。…傍に、いてくれて。
【ガラスの靴を捨てたシンデレラ@三月:i7】
「みっきー」
「ミツキ!」
「三月!」
「三月さん」
「兄さん」
「ミツ」
『誕生日おめでとう(ございます)!!』
「ッ…さんきゅ!!」
「今日は遅くなってしまったので、パーティーは明日にしました」
「だからケーキでお祝いだよ!」
「うわ、これ用意してくれたのか?…ん?でも実家のじゃないよな?一織が作ったの?」
「いえ、今回は私ではなくて…」
「実はなまえさんからなんです。それでこのプレゼントはマネージャーから預かりました。直接渡しに行けなくてすみません、とお二人から言伝も」
△▼△
「マネージャー!姐さん!」
「…三月さん?」
「どうされました?そんなに急いで!」
「だっ…あ、あのケーキとプレゼント…!!!」
「ああ、逢坂さんお渡ししてくれたんですね」
「お誕生日おめでとうございます、三月さん!」
「うっうん、さんきゅ…!」
「もしかしてお気に召しませんでしたか…?!」
「ちゃんと味見もしたんですけど…美味しくなかったです?ケーキ」
「めちゃくちゃ美味かったしお気に召しました!大丈夫!!」
「よ、良かったです…」
「そうじゃなくて2人とも忙しかったのに…!」
「七瀬くん達がとても嬉しそうに楽しそうに準備されているのを見て、感化されました」
「ふふっなまえちゃん、理由はそれだけじゃないでしょ?」
「?」
「…三月さんには落ち込んでいた時、たくさん元気を頂きましたから…そのお礼も兼ねてるんです」
「あっ…あれは俺が勝手にしただけなのに!」
「それでも私は嬉しかったので。おめでとうございます、三月さん」
「っ2人の誕生日には、めちゃくちゃ美味いケーキ作るから!楽しみにしてて!!」
【ガラスの靴を捨てたシンデレラ@WD:i7】
「姐さん、手ェ出して」
「?はい」
(バラバラとチロルチョコを渡される)
「あー、あれだ。先月のお返し」
「……何故にチロルチョコ。美味しいですけど」
「いや、なにあげりゃいいかわかんなくて…コンビニで目についたから」
「ふふっ」
「なーんで笑うかね、お前さんは」
「すみません。だってコンビニでもスーパーでも、ホワイトデーのコーナーあるのにって思って…」
「………あ。買い直してくる」
「いりませんよ、チロルチョコで十分です」
「いや、でもね?さすがにそれは…」
「いいんです、二階堂さんが選んでくれたから」
「〜〜〜〜今日の夜、空けておいてください」
【ノスタルジックドルチェ@WD:a3】
「臣くん、なに作ってるの?」
「明日はホワイトデーだろ?お返し用のクッキーを作ってるんだ」
「…すごい量だね?」
「ついでに皆の分も作ろうかと思ってな」
「ふぅん…」
「ん。味見してくれないか?」
(大人しくクッキーを頬張る)
「…美味しい」
「それは良かった」
「ちゃんと作る辺り、臣くん律儀だよね」
「まぁ、作った方が安い時もあるから。…あ、なまえ。冷蔵庫にプリンあるぞ」
「食べていいの?」
「ああ。でもひとつしかないから皆には内緒な」
「はーい」
(プリンを取り出して固まる)
「なまえ?」
「おおおおおおみくんこれ…!」
「ホワイトデーのお返しだ」
「うわー可愛い…プリンアラモードだ…!」
「お前、そういうの好きだろ?…特別な」
「特別って響き、なんかいいね」
「ははっ俺も皆のとは別でもらったからな」
「んー、美味しい、幸せ…」
「喜んでもらえて俺も嬉しいよ」
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