外伝

外伝長編『EndRoll』:金蝉&悟空&捲簾&天蓬

「そういえば知ってます?下界のハロウィンって行事」
「はろうぃん?」
「なんだそれは」
「天ちゃん、はろうぃんって美味いのか?!」
「悟空、多分だけど食べ物じゃないと思うよ?」
「ハロウィンっていうのは元々、秋の収穫を祝う行事だったそうですよ。あと悪霊から身を守る宗教的なものだったらしいですね」
「らしい、ってことは今では違うってこと?天蓬」
「ええ、その通り!近年ではそれに因んで10/31の夜、魔女やお化けの仮装をした子供達が地近くの家を1軒ずつ訪ねて『トリック・オア・トリート』と唱えるんだとか」
「ンだよ、ガキの祭りか」
「そうでもないですよ?今は大人でも仮装しているらしいですからね。まぁ、呪文は唱えないでしょうけど」
「その、…とりっく?何とかっつーのは、何なんだ?」
「ああ、それは『お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ』って意味です」
「えっ押しかけてきといて、お菓子をあげないと悪戯されるの?!めっちゃ理不尽!!」

「さっき仮装がどーのって言ってたけど、具体的にどんな格好するんだ?」
「写真が載っている文献がありますよ、見ます?」

(全員で本を覗き込む)

「うわー!すっげぇ、楽しそー!!」
「確かにお前は好きそうだな」
「本当に色んな格好があるんだねぇ…一度は見てみたいかも」
「へぇ、思ってたより面妖な格好なんだな」
「でもさ天蓬、何で急にこんな話したの?」
「いえね?このイベントが行われるのがもうすぐだったので、何となく…」
「―――ねぇ、皆でこの日、下界に行ってみようよ!もちろん黙ってこっそり!!」
「はぁ?!何言ってんだ、そんなのすぐにバレるに決まって、」
「いーじゃねぇか。こっそり抜け出すのは得意技よ?」
「僕も賛成です。悟空も行きますか?」
「行くっ!なぁ、金蝉も一緒にいこーぜ!!」
「……チ、仕方ねぇ」
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