Happy Birthday
誕生日おめでとうございます、と笑った君は、俺の記憶の中にいる彼女よりも数倍嬉しそうに見えた。何度もこの子の笑顔を見てきたけれど、今の笑顔が一番…俺は好きだ、と断言できる。
だって、きっと心からの笑顔だから。
「ありがとう」
「これ、良かったらもらってください」
差し出されたのは小さな紙袋。開けてみていい?と視線だけで尋ねてみれば、にっこり笑って頷いてくれたので遠慮なく開けることにする。
ラッピングをそっと剥がし、箱を開けてみるとそこには海のスノードームと、イルカのキーホルダーが入っていた。