君ならできるよ。信じてる。
「お前、ひっどい顔だな」
出番を待っている舞台裏。ドクドクとうるさい心臓に僅かに眉間にシワを寄せながらモニターを見つめていると楽にそう言われた。
一言目がそれってひどくない?モニターから視線を外し、彼をジロッと睨みつけてみるものの大して効いてないようだ。
「珍しく緊張してる?久遠ちゃん」
「そりゃあ…生放送だし」
「生は初めてじゃないでしょう」
龍さんと天くんも一緒だったらしい。楽の横からひょっこり顔を出し、2人揃って首を傾げた。
確かに初めてではない。初めてではないけれど、生放送っていうだけで緊張感は増すものなのです。ライブも同じように緊張感がひどい。
「だーいじょうぶだって。お前なら、絶対に」
わしゃわしゃと私の頭を撫でる楽の笑顔を見て、頬が緩んだような気がした。