酔っ払いにはご注意を その後


「ほら、部屋に着いたぞ」
「んん〜…」
「とりあえず水飲んで酒を薄めよう。寝るのはそれからな」
「はぁい…」
「零すなよ。…気分悪くないか?」
「だいじょーぶ……日本酒はじめてだけどおいしかった」
「東さんセレクトの酒はハズレがないらしいからな。飲んだなら水貸して、枕元に置いておくから喉渇いたら飲んでくれ」
「んー…」
「俺は部屋に戻るけど、気分悪いとかあったら連絡してこい」
「……いっしょに寝てくれないの?」
「え?」
「いっしょがいい。…おみくんも」
「お前、…酔っぱらうとそうなるのか…?」
「……?」
「まぁいいか………狭くても文句を言うなよ」


(ベッドに入って緩く抱きしめれば、はるはすぐに眠りについたけれど―――俺、寝れるのか?これ)

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