秋組第3回公演


「衣装できたから確認して」

出来上がったばかりの衣装を持って、幸ちゃんと私はレッスン室を訪ねた。運良く休憩中だったらしく、各々が衣装へ袖を通していく。私はその間、外で待ってたんだけど幸ちゃんに呼ばれて再び中へ。

「遥は左京よろしく」
「はいはい。左京さん失礼しますね」
「ああ、頼む」

今回の秋組のテーマは、任侠もの。臣くん達はスーツなんだけど、左京さんだけは役柄のイメージから着物になりました。丈や肩回り、それから腰回りを入念にチェックしていく。うん、大丈夫そうかなぁ…つーか、腰回りほっそくないか?この人。

「大丈夫だと思いますけど、軽く動いてもらっていいですか?これでアクションやってもらうので」
「わかった」

ちょっとだけ端っこに寄って、邪魔にならないように軽く動いてもらったけど、うん問題なさそうだ。本人に不都合がなかったか聞いてみても大丈夫、と返事を頂いたので、これで完成といっても差し支えないだろう。さてさて、他のメンバーの衣装合わせは如何なものかな〜、と振り向いてみて…思わず、絶句。

「うっわ、ガラ悪!」
「テーマがテーマだから仕方がねぇが、…さすがにすげぇな」
「あれ、臣くん付け髭するの?」
「ん?ああ、幸の発案でな」
「へー…なんかしんせーん」

臣くんの髭面って初めて見るかも。それにしても、ガラは悪いけど皆、派手なスーツが似合っててただひたすらにすごい、と思ってしまった。これは本番も楽しみだなぁ。
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