02
―――きゅっ
「……小狼…くん…」
待って……何処に行くの?
大切、なの。誰よりも、何よりも。
もっと…一緒にいたいの。
だから、だから―――…
「行か…ないで……」
―――スッ
離れていってしまう…
どれだけ涙を流しても。
どれだけ声を上げても。
…もう、わたしを見てくれない琥珀の瞳。
ただ、ただ…冷たい色を映し出すだけ。
手を伸ばしても届かない貴方の背中は、静かに切れ目の中へと消えていった―――。
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