哀しき女王


夢を、見た気がする。


とても辛くて、痛くて、悲しい…そんな夢。


真っ赤な世界で、何よりも美しい涙を流す大切な人。


白い服を赤く染め、涙を流しながらも、狂ったように笑い続ける。


それがきっと…本来の姿。


仮初めの器を捨てた、本来の"貴方"。


けれど、貴方には宿った心がある。


誰かを護りたいって想いが、奥深くに眠っているから。


本当は大切だって想いが、貴方にはあるもの。


大丈夫。未来は―――変えられる。





…誰カ わたしヲ 助けテ…





だから…泣かないで。


絶対にこんな…これ以上、貴方に辛い想いはさせないから。


わたしを護る、と言ってくれた大切な貴方を…今度はわたしが護るから。


「大好きだよ、緋月ちゃん―――」
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