02
ヒ ト ゴ ロ シ
血 ニ 餓 エ タ バ ケ モ ノ
「返して…あの人を返してよぉっ!!!」
そこに横たわるは、おびただしい数の死体。
さっきまで温かくて、動いていた…人間だったもの。
「どうして俺達がこんな目に合わなくちゃいけないんだ…っ!
一体、俺達が何をしたんだよっ」
オ 前 ハ 全テ ヲ 奪 ッ タ
ソ レ ハ 未来永劫 許 サ レ ナ イ 罪
「どうして…信じていたのに、緋月ちゃんを」
姫、さん…
「知らなかったよ。…君がそんな子だったなんて」
ファイくん…?
「どうして笑っていられるんですか?」
…小狼、くん
「モコナ、緋月のこと見損なった」
モコ…
「…幻滅だ。てめぇのことなんか、誰も好きにならねぇよ」
―――っ黒鋼くん…!
「「「「「血に塗れている、穢れたお前なんか…いらない。」」」」」
ヒ ト ゴ ロ シ
「―――――ッ!!!」
今のは、夢…っ?!
勢い良く起こした体は、ガタガタと震えている。息が上がって、上手く呼吸が出来ない…心臓が痛いほどに、鼓動を打ち鳴らす。
この空間が現実なのか、夢なのか―――判断がつかない。
皆の声が、言葉が、表情が…蘇ってくる。
頭の中をぐるぐる廻って、気持ち悪くなる程に反芻されて。涙が、こみ上げてくる。
「やだ…やめてよ……そんな目で僕を見ないで、そんな風に言わないでぇ…っ!!!」
あれはただの悪い夢?それとも皆の本心?
ああ、頭がガンガンする。体が痛い。
でもそれよりも―――心が、こんなにも痛い。
「クスクス…かかったね」
「クスクス…うん、かかったよ」
「心なんて脆いから」
「脆いものは、すぐに壊れる」
「緋月、アンタの心もすぐに壊れるよ」
「粉々にして、縋れるものなんか1つもないようにしてあげる」
「「そうしたらアンタは―――ただの殺戮人形へと戻るだけ」」