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あれから私はコンラッドさんと一緒に馬に乗っている。
どこかに連れていかれるようだ。
この人たちを疑ってもしょうがないので、おとなしく乗っている。
私は濡れているので、あんまりコンラッドさんにくっつかないようにはしていたんだけど……
しっかり捕まってないと落ちてしまいそうで怖い。
ごめんなさいと心の中で謝りながら、改めて周囲を見てみる。
周りには緑が広がっている地球にはないような……。
それでいて遠くにはヨーロッパにありそうな家々が並んでいる。
ふと横を見るとヨザックさんと目があった。
するとへらっと笑って手を降ってきたので、とりあえず返してみた。
それに気付いたコンラッドさんはヨザックさんに何か言っている。
相変わらず言葉はわからないままだ。
言葉がわかる人と会えないだろうか……。
無理だろうと思いつつも、そう願ってしまう茜であった。
*****
しばらく馬を乗っていると町だろうか?少しずつ町並みが近づいてきた。
その町に入る前に帽子のようなものを被らされた。
よくわからなかったけど、大人しく従っていた方が無難な気がしたので、そのまま被って町に入った。
パカパカと単調な音が眠気を誘う。
しかも今は春のような陽射しで、濡れていても寒いと感じずとても気持ちがいい。
そんなことを思っていると、一番目を引く城らしき建物に向かっていることがわかった。
まさか……と頭に不安がよぎる。
私はこの国の王様にでも突き出されてしまうのだろうか……。
そうした不安が伝わったのか、頭を誰かに撫でられた。
……ん?撫で……られた??何かがおかしくないですか?
なにがって……私はコンラッドさんの後ろに乗っているんですよ?
恐る恐る後ろを振り向くと
「…骨…?」
そう。まさに骨。理科室にあるような、骨の模型が羽を付けて浮かんでいる。
「うかっ!なんで浮かんでるの!?なんで羽根がついてるのっ!!?」
慌て過ぎて馬から落ちそうになったが、なんとか踏みとどまり、クイクイとコンラッドさんの服を引っ張った。
「あの……」
馬を止めて振り返った彼に、これは何なのかと伝えたかったが、
言葉が通じないことを思いだし目で訴えてみた。
騒いでいたんだし多分わかったのだろうか。
あの骨を見て私を見て思案顔をしている。
「大丈夫ですよ。あいつらは何もしてきませんから」
「……?」
やっぱり言っていることがわからない……。
でも、なんとなくだが大丈夫な気がする。
だってコンラッドさんの顔は心配いらないよというように笑顔だから。
ヨザックさんが騒ぎ(?)を聞き付けたのかこっちまで戻ってきた。
「た〜いちょう。どうしたんすか?」
「ああ、骨飛族を見て驚いていたみたいだ」
「ふ〜ん……」
2人で話しながら、私の顔を見た。
さっぱり話しについていけない……。
言葉もわからないしね。
なんだかため息つきたくなっちゃうわ。
しょうがないんだけど。
ふう
うん。来るなら来い!
夢なんだし危なくなったら、きっと覚めてくれるさ。
早く、言葉がわかるようになればいいな〜。
コンラッドさんとヨザックさんが、行くぞというように動き出したので、私も覚悟を決めた。
城の門が目の前まで迫ってきた。茜の心臓がドキドキと早鐘を打つ。
その門が開くのが、やけにゆっくりと開いていくように茜は感じた。
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