エッセイ *恋愛
鉛筆とあの子
[18/24]


*1つの部屋で


暗闇の中起きて、携帯に充電器を差しにゴソゴソしてたら向こうが起きた。

「…電気点けたらえぇん………」

時間は朝の4時か5時頃。

「ぁ……。うちコンタクトしたままや。……」

喉が渇いてたからお茶を2つ湯呑みに注ぐ。はい、どうぞと一つを渡せばありがとうと返事がした。

「まだ吐きそうなん?」
「…ん……わからん、マシにはなった」

ポテチを開けて私は食べ出す。初音からも食べやすいように広げ口を向こうに向けた。手が伸びてきてポテチを取ってていく。お互い無言で食べていたが沈黙は少ししてから破られた。

「…これ、ジャガバター?」

「うん、よくジャガバターってわかったね」

「うちジャガバター好きなんや」

「へぇ〜」

暫くしてポテチ完食。私だけ飴を含んだ。初音は気持ち悪いからと断った。



もう1度寝直そうと思って、取りあえず電気を消しに行く。それからあの子の直ぐ横にもぐり込む。

「うあ…温かい」

そう漏らして、布団の中の小さい左手を探り両手で握り締めた。



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