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運命の出会い
私の名前は、神永祈里。
前世は、何の
そんな私が転生した先は、とんでもない世界だった。
町の名前。町の名を冠する中学校や商店街、神社、河川敷、裏山、海岸……。
この全ての頭に「並盛」という名称がついている。
欲しいものがあれば大抵のものなら手に入れられる、並盛商店街。
並盛駅から20分先には、夏になれば海開きで人が集まる、並盛海岸。
8月になれば地域住民が賑やかに盛り上げる、並盛神社の夏祭り。
並盛海岸へと流れ込む、並盛町と隣町を
駅前のバスから約一時間で、キャンプやハイキングなどの行楽に定評がある、並盛山。
町の名前は――並盛町。
何か特別なものがあるというわけでもない平均的な街並み。
大なく小なく並がいい――という校歌が似合う場所。
現実にはないはずの町名を知って、確信を持った。
この世界は――少年漫画【家庭教師ヒットマンREBORN!】なのだと。
私は漫画の世界に転生トリップしたのだと、知ってしまった。
しかも、私の計算していた通りなら、主人公と同い年になるだろう年に生まれて……。
小学2年生になった私は、二度目の夏休みを迎えた。
一週間で夏休みの宿題の半分が消化できた頃、久しぶりに両親が揃った。
今までどちらか、もしくは二人とも家にいないことが多かったから嬉しかった。
だが、予想外な出来事が起きた。
「今日からしばらくホームステイすることになった、ジョット・レオネッティ君だ」
お父さんに紹介された男の子に、これでもかというほど驚く。
ツンツンとした、太陽の光のような金髪。
幼さのある、けれど凛とした橙色の瞳。
10歳前後らしさのある将来が楽しみな顔立ちと色彩を見た瞬間、理解した。
――この子……ボンゴレ
なんで!? この時代にいるはずのない偉人がいるなんて……!
「っ……あ、えっと……神永祈里、です」
混乱する頭をフル回転させ、何とか平常心を取り
けど、私らしくない様子に気付いたお母さんが心配そうに声をかける。
「祈里、どうしたの? 顔色が悪いわよ」
お母さんが私の背中を撫でてくれる。
その温もりで少し余裕を持てた私は、脳裏に
「ちょっと、学校の男の子を……思い出しちゃって……」
「学校で……何かあったの?」
「……ちょっと、嫌なことがあっただけ。えっと……ジョット君、だよね? よろしくね」
「あ……ああ。……よろしく」
ぎこちなく
「お父さん。ジョット君の部屋って、どこか決まってる?」
「二階の一室が空いているから、そこにしようと思うんだ。ジョット君、一人部屋でも大丈夫かい?」
我が家には、私と両親と祖母のほかに、兄弟ができたとき用の部屋がある。
お父さんが問えば、ジョットが「はい」と頷く。
「
「ばっちりよ」
「ありがとう。じゃあ、案内してくるよ」
お父さんがジョットを連れてリビングから出ていく。
残された私は部屋に戻ろうかな、と思ったが……。
「祈里、学校で何があったか話してくれる?」
お母さんに肩を掴まれて問いかけられた。
やっぱり言うべきじゃなかったなぁ。
「男の子に……ね。ブスって言われて……」
「……は?」
仕方なく、グサッと心に突き刺さったことを教えると、お母さんが今までにないくらい低い声を出した。
ちょっ、怖いです。顔が般若みたいです。
「ほかには?」
「……根暗、とか」
「は?」
「ひえっ。ご、ごめんなさい!」
思わず悲鳴を漏らしてしまった。
これ以上は言えない。言ったらお母さんが魔王になりそうで怖い。
とっさに謝ると、お母さんは私の両肩を掴んで、にこりと笑った。
「祈里が謝ることはないわ。それより、その子の名前は何ていうの?」
「……ごめんなさい。年上の人だったから……知らなくて……」
これも本当のことだ。
学校の上級生にからかわれた。だからその子の名前まで知らない。
「祈里、安心して。ジョット君は私の友達の子だから、そんな酷いこと言わないわ」
「……本当?」
「本当。そんな子だったら、うちにホームステイに迎え入れないわよ」
きっぱりと言ったお母さんに、肩の力が抜けた。
やっぱり私の両親は、私の味方でいてくれる。それがとても嬉しかった。
「お母さん、ありがとう」
ふにゃり、はにかむ私に、お母さんは口に手を当てて顔を
「ンッ、コホン。それでね、ジョット君にいろいろと教えてあげてほしいの。日本語や、これまで祈里が学んだ学校での勉強とか」
「ん、がんばる」
両手をぐっと握って意気込みを見せると、お母さんは
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