望まぬ再開
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「お前、水夏だろ?」


気づかれた、と思った瞬間。

水夏は心の中で大きなため息をついた。


「あれ?知り合いなの?」

「はい。同じ中学だったんで」

「そうなんだ」


依紅と将貴が話している間も

水夏は顔を合わせようともせず口を開かない。


そんな水夏にイラついたのか

将貴は少し強引に水夏の腕を引いた。


「痛っ…ッ」

「無視してんじゃねぇよ」

「ちょっと!乱暴は…」

「ハッ…分かったぜ。

 お前、俺に見つかると思ってなかったのに

 見つかったから気まずいんだろ?」


(はぁ??)


何を言ってるんだ、と言ってやろうとしたが

彼は続けてしゃべる。


「後から聞いた話だけど、お前。

 俺達の別れに納得いかなかったんだって?

 今日は頼み込んで連れてきてもらったのか?」


そして、一方的にしゃべり続ける将貴に

苛立ちを覚え始めた頃。


「つーかお前、ここまでくると怖いよ?

 ストーカーじゃん…」


それまで黙って聞いていた水夏も

さすがにこれは許せなかった。


怒鳴り付けてやろうと顔を上げた瞬間。


ぱんッ

小気味いい音が辺りに響いた。


「依紅…ちゃん…?」

「私の友達にそれ以上の暴言は許さないわよ」


彼の頬を力一杯ひっぱたいたのは水夏ではなく、

依紅だった。依紅は将貴を睨み上げて言う。


「平沢くん。私はあなたを見誤っていたようね。

 相手の言い分も聞かずに勝手な思い込みで

 話を進めるなんて、最低じゃないの!」

「依紅さん、それは違…」

「何が違うの?

 現に水夏ちゃんを連れてきたのは私じゃなくて

 私の仲間よ。あなたと違って水夏ちゃんの事を

 とても大切にしている男よ!!」

「おと…こ?」


将貴は驚いて水夏を見た。

水夏は何も言わずに俯いていた。




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