初めてのデート
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「懐かしなぁ…そんな経ってへんはずやのに
自分の場所があった気せぇへんわ」
「…そうだな」
二人はあたりを見回しながらそんな話をする。
「自分の場所やと思っとったのになぁ…」
「ふん、お前そんな事思ってたのか?」
「宝祥は思てなかったんか?」
「思わんな」
それは今現在学生の美夏にはわからない感情。
でも一つだけ思うのは・・・
美夏はそっと侑希の手を引いた。
「毎日、歩いてた?」
「うーん…そやなぁ。歩いてたわ」
「そっか…」
(もしも同い年だったらこうやって…)
「こうやって、一緒に歩きたかった?」
「うん…て、────── え!!」
(私、口に出してた??)
「顔に出てたで」
またも考えを読まれた美夏はムッとする。
「か、顔になんか出してないし!!」
「うん、ゆうてたけど?」
(う…)
「まぁ。そういじめてやるな」
見かねた幸が助け舟を出す。
「ふふ…いじめてるつもりはないんやけどな」
「それがお前のデフォルトだから、だ。
自分でわかってないだけだろう?」
「うまい事ゆうやん、宝祥」
「褒めてないぞ」
侑希は肩を竦めると美夏を見る。
「美夏にも必ず来る時間やから…よぅ覚えとき?
ちゃんと今の場所を大事にするんやで?」
「…うん」
「それともう一つ…」
そう言った侑希は美夏の耳に口を寄せる。
「さっきみたいな意思表示、俺は大歓迎やで♥」
「〜〜〜っっ///」
幸は見て見ぬふりをして足を進める。
それに嬉しそうな侑希が続き、
恥ずかしさに顔を上げられない美夏も続いた。
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