思い出
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「おにーさん、秋津って言うの?」
名札を見た彼女が言う。
「ああ。秋津侑希や」
「私は沢木水夏。美しい夏で、ミカだよ」
「水夏、ね…」
そう呼んでやると水夏は嬉しそうに笑い、
持っていた花束から1輪のバラを取り出す。
「手当てと、話を聞いてくれたお礼だよ。
ありがとう、と卒業おめでとう」
「ありがとさん」
花を受け取って軽く抱き締めると
水夏は顔を真っ赤にして慌てた。
「あかん、本気で慌てとるわ」
からかわれた事に気づいた水夏は
俺に散々文句を言い、時計を見ては
慌てて荷物をまとめる。
「じゃあね──(=゚ω゚)ノ──ッ」
水夏は俺に軽い挨拶をして
「遅れるーッ」と叫びながら去っていった。
──────── これが、
俺と水夏の最初の出会い ───
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