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「私のアシスタントの沢木水夏ちゃんよ。

 ある人からお預かりしている大切な子なんで

 みんな手を出さないように」


依紅はスタンドの方にいたメンバー全員を

コートに集め、水夏の事をこう紹介した。


もちろん「ある人って誰だよ」とかいろいろ

言われていたが、全て非対応という徹底ぶり。


そんな中。


「え?虹彩高校の沢木水夏?」


翼の一言に侑希、依紅、幸の3人が目をみはる。


「ハイ。お久しぶりです。翼センセ」

「おーやっぱり?懐かしー」


と、そのまま抱きつく ────


「「「───!!?───」」」


「ちょっと…センセ…」

「久しぶりー水夏」


驚いた3人。


そして直ぐ様、喜ぶ翼を侑希が引き剥がし、

困った水夏を依紅が救出する。


「ちょっとアンタ私の話聞いてたの!?」

「何いきなり抱きついてんねん」


と、怒号が響く。


「お前ら、反応早すぎだろ」


二人以外で唯一事情を知る幸は、

思わず吹き出した。


「ったく!突拍子もない事やるのも

 相変わらずなんだから」


依紅は水夏を背に庇い翼を睨みつける。


侑希はと言うと、

幸を一瞥しただけに終わった。


「フン…オイ、翼!那音も一緒にコートに入れ。

 始めるぞ」

「えー (´・ε・`)

 俺、久しぶりの再会をもっと味わいたいし〜」

「んなもん終わってからでも出来んだろ」


翼はぶつぶつと文句を言いながらコートに入り、

先に入っていた那音も「久しぶりに侑希とテニス

できると思ってたのに」と呟く。しかし…


パチン ───


幸の指の音が聞こえると、

すうっと二人の表情が真剣になる。


「お前らそれだけ文句言ったんだ。

 不様な負け方したらただじゃおかねぇ。

 きっちり決めてこい」


「「はい!!!」」


何も変わっていない。

あの頃のままのレギュラーの姿がそこにあった。




Avant / Ensuite


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