NEW
28ページ / 29ページ
「私のアシスタントの沢木水夏ちゃんよ。
ある人からお預かりしている大切な子なんで
みんな手を出さないように」
依紅はスタンドの方にいたメンバー全員を
コートに集め、水夏の事をこう紹介した。
もちろん「ある人って誰だよ」とかいろいろ
言われていたが、全て非対応という徹底ぶり。
そんな中。
「え?虹彩高校の沢木水夏?」
翼の一言に侑希、依紅、幸の3人が目をみはる。
「ハイ。お久しぶりです。翼センセ」
「おーやっぱり?懐かしー」
と、そのまま抱きつく ────
「「「───!!?───」」」
「ちょっと…センセ…」
「久しぶりー水夏」
驚いた3人。
そして直ぐ様、喜ぶ翼を侑希が引き剥がし、
困った水夏を依紅が救出する。
「ちょっとアンタ私の話聞いてたの!?」
「何いきなり抱きついてんねん」
と、怒号が響く。
「お前ら、反応早すぎだろ」
二人以外で唯一事情を知る幸は、
思わず吹き出した。
「ったく!突拍子もない事やるのも
相変わらずなんだから」
依紅は水夏を背に庇い翼を睨みつける。
侑希はと言うと、
幸を一瞥しただけに終わった。
「フン…オイ、翼!那音も一緒にコートに入れ。
始めるぞ」
「えー (´・ε・`)
俺、久しぶりの再会をもっと味わいたいし〜」
「んなもん終わってからでも出来んだろ」
翼はぶつぶつと文句を言いながらコートに入り、
先に入っていた那音も「久しぶりに侑希とテニス
できると思ってたのに」と呟く。しかし…
パチン ───
幸の指の音が聞こえると、
すうっと二人の表情が真剣になる。
「お前らそれだけ文句言ったんだ。
不様な負け方したらただじゃおかねぇ。
きっちり決めてこい」
「「はい!!!」」
何も変わっていない。
あの頃のままのレギュラーの姿がそこにあった。
ALICE+