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ハリーがユリたちの元へ戻ってきた時彼から嬉しい報告を聞いた。彼はなんと、クィディッチの選手に決まったらしい───




「シーカーだって?だけど、1年生は絶対だめだと......なら君は最年少の寮代表選手だよ。ここ何年来かな」

「100年ぶりだって。ウッドが言ってた」

「あれは文句なしの乗り手だったもん。ホントにおめでとう、ハリー!」

「ありがとう」




するとハリーたちの前に足早にやってきたフレッドとジョージがハリーを祝福した。




「凄いな」

「ウッドから聞いたよ。俺たちも選手なんだ──ビーターだ」

「今年のクィディッチ・カップはいただきだぜ!」

「チャーリーがいなくなってから一度も取ってないんだよ。だけど今年は抜群のチームになりそうだ。ハリー、君はよっぽど凄いんだねりウッドときたら小躍りしてたぜ」

「じゃあな、俺たちは行かなくちゃ。リー・ジョーダンが学校を出る秘密の抜け道を見つけたって言うんだ」

「だけどそれって、俺たちが最初の週に見つけちまったやつだと思うけどね。きっと、おべんちゃらのグレゴリーの銅像の裏にあるやつさ。」




フレッドとジョージは大広間から出ていってた。すると今度はユリたちが最も嫌いな奴らが入れ代わるようにやってきた。




「ポッター、最後の食事かい?マグルのところに帰る汽車にいつ乗るんだい?」

「地上ではやけに元気だね。小さなお友達もいるしね」




ハリーはドラコを睨んだ。ドラコは空ではあんなに臆病にしていた癖に箒から降りた途端、やけに元気になったようだ。本当に調子をこいてる奴だと思ったユリ




「僕一人だっていつだって相手になろうじゃないか。なんなら、今夜だっていい。魔法使いの決闘をしようじゃないか。杖だけでね、相手には触れない。おや、どうしたんだい?魔法使いの決闘なんて聞いたこともないんじゃないのか?」

「もちろんあるさ。僕が介添人をする。お前のは誰だい?」

「クラッブだ。真夜中でいいな?トロフィー室にしよう。いつも鍵が開いているんだ」




そう言ってドラコはスリザリンのところへ戻った




「魔法使いの決闘ってなんだい?君が僕の介添人ってどういうこと?」

「介添人っていうのは、君が死んだら代わりに僕が戦うという意味さ──あ、死ぬのは本当の魔法使い同士の本格的な決闘の場合だけだよ。君とマルフォイだったらせいぜい火花をぶつけ合う程度さ。二人ともまだ相手に本当のダメージを与えるような魔法なんて使えないから、マルフォイはきっと君が断るって思っているんだよ」




ハリーとロンは今夜トロフィー室に行くらしい。ユリもハリーたちと一緒に行くと伝えた。だが、そこへ先ほどのやり取りを聞いていたのかハーマイオニーが歩いてきた。




「ちょっと失礼」

「まったく、ここじゃ落ち着いて食べることも出来ないんですかね?」




とロンが話を逸らそうとしたが、ハーマイオニーはそれを無視した。




「聞くつもりはなかったんだけれど、貴方とマルフォイが言い争っている声が聞こえちゃったの」

「聞くつもりがあったんじゃないのか?」

「夜校内をうろうろするのは駄目よ。もし捕まったらグリフィンドールが何点減点されるか考えてよ。それに捕まるに決まっているわ──それにユリ、貴女は女の子なのよ。真夜中に女の子がうろうろするなんて何かあったらどうするの?もし貴女に何かあったら特に双子のウィーズリーが心配するわ」

「...ごめんなさい」

「まったくなんて自分勝手な人なの」

「まったく大きなお世話だよ」

「バイバイ」




ハリーとロン、ユリはちょうど夕食を食べ終え談話室へ戻った。




「だけど、ユリ。君は大人しく寝てた方がいい」

「その方がいいね。それにユリに何かあったら兄貴たちからの仕打ちが怖いからさ...」

「...分かったわ」




ユリは渋々大人しくベッドで寝ていることにした。消灯前、ユリはパジャマに着替えて深紅のカーテンをすべて閉めベッドに横になった。消灯時間になってもユリはハリーたちのことが心配で中々眠れなかった




「(大丈夫かな...ハリー、ロン)」


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