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朝7時──
ユリは目が覚めて、ベッドから体を起こした。隣のベッドで寝ているウィーズリー家で唯一の女の子であるジニー・ウィーズリーが寝ている。ユリはジニーを起こさないように足音たてないように着替えた。
着替え終わったら、部屋を出てリビングへと向かい階段を降りた。




「ママー、おはよう」

「あら、ユリ。おはよう。貴方は本当に目覚めがいいわね。うちの子たちも見習ってほしいわ。特にフレッドとジョージとロンは!」



ユリはモリーが作った朝食やお皿、コップなどをテーブルに置いた。ユリはこうやって毎食前後をモリーの手伝いをしている。だから、モリーは自分たちの子どもよりもユリのことを溺愛をしている。




「やあ、モリー、ユリ。おはよう」




するとそこにやってきたのはモリーの夫でユリを親代わりとして引き取ったアーサー・ウィーズリーが起きてきた。アーサーは最初にモリーに頬にキスをし、ユリにもまた頬にキスをした。




「パパ、おはよう」




笑顔でアーサーに挨拶をするユリ。彼もまた娘同様に溺愛している。しかし、ユリを溺愛しているのは夫妻だけではない。あ、余談の話になるがユリはアーサーとモリーのことをパパとママと呼んでいるのは「うちの子であることもう同然だからユリにはパパとママと言ってほしい」とアーサーとモリーが言ってた。話を戻してもちろんアーサー、モリーもユリを溺愛しているがさらにそれ以上に過保護の奴等がいる。




「ユリ、悪いんだけどフレッドとジョージを起こして来てくれる?パーシーは直に起きてくるから心配ないわ。」

「分かったわ」




そう言ってユリはフレッドとジョージの部屋に向かった。ユリは二人の部屋の前に来ると、一度ドアをノックをした。




「フレッド?ジョージ?」




しかし、反応がなかったのでユリはドアノブを回して部屋に入った。
彼らの部屋はベッドが2つあり、部屋中にあちらこちらに彼らが製作した悪戯グッズや薬草、メモなど散らかっていた。それに匂いも何だか薬草臭かった。とりあえず今はベッドで寝ている二人を起こすためにユリはベッドの近くまでいった。だが、起きる気配はなかったのでユリは寝ている彼らの上に飛び乗ることにした。まずは、フレッドから。




"ドン"




「うっ...」

「起きて、フレッド!」

「ユリ...?」

「おはよう!ママが朝食を作ってくれてるわ!」




フレッドは体に何かが飛び乗る重みで起きた。どうやらフレッドを起こすのは成功したようだ。ユリは続いて、ジョージに起こしにかかった。




「ジョージ、起きてってば!」




フレッド同様にジョージの体に飛び乗った。彼もまた今の衝撃で起きた。




「ユリ、おはよう」

「おはよう、ジョージ」




ユリは二人とも起きたので、ジョージのベッドから降りようとしたが、彼がユリの腕を引っ張り込んで自分の腕の中に閉じ込めた。




「ど、どうしたの、ジョージ...」

「あああぁぁぁ!!何抜け駆けしてんだよ、ジョージ!!!」

「ユリ、いい匂いする」




寝ぼけてるのか起きてるのか分からないジョージ、ジョージの行動に戸惑うユリ、そして叫ぶフレッド。そして、フレッドも「俺もユリを抱き締める!」という訳の分からないことを言ってジョージのベッドに入り 込んできた。




「おい、フレッド。なにしてんだよ」

「お前こそなにしてんだよ。一人だけ抜け駆けはずるいぞ」




フレッドもユリを後ろから抱き締めた。今のユリの状態は目の前にジョージ、後ろにフレッドがいる形で挟められている。いわゆるサンドイッチみたいな状態。




「......(誰か助けて)」


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