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朝6時───ユリは目が覚めた。どうやら昨日はあまりにも疲れてしまって部屋に入ってきた瞬間に直ぐにローブを脱いでパジャマに着替えてそのままベッドに入った模様である。まだ朝が早いのか、他のみんなは寝ているようだ。とりあえずユリはシャワールームに行って髪と体を洗いに行った。シャワー後、ユリは制服に着替えて髪を乾かした。長い髪を一つに括り、ポニーテールにした。その後はまだ朝食の時間としては早いので、昨日眠くてじっくり談話室を見ることができなかったので談話室に行ってみようと思い寝室を出た。




「うわあ、凄い」




グリフィンドールの談話室はイメージカラーの紅をモチーフになっている。 ふかふかの肘掛け椅子やソファー、暖炉もグリフィンドールらしく激しく燃えていた。




「(ここでまた眠くなっちゃいそう)」




1時間後ユリはあの後寝室から出てきたハリーとロンと一緒に朝食を食べに行った。大広間に行くのに迷いもしたが、なんとか朝食にありつけることが出来た。朝食を食べ終わった後、ユリたちは授業のために教室に移動をしている。




「あの子の髪と目きれい」

「本当に美少女って感じだな」

「なあ、赤毛のノッポの隣、見たか?眼鏡をかけてるやつ」

「あの傷見た?」




他の生徒とすれ違うたびにユリとハリーを注目していた。




「この上なく迷惑だね」

「ロン、君も巻き込んでてごめんね」

「このくらい大丈夫だよ」




ユリたちはどうにか教室にたどり着くことができた。ロンとハリーは同じ席に座り、ユリは空いている席はどこだろうとキョロキョロすると、ふわふわの髪の毛をした女の子が一人で座っていたので声をかけた。




「隣、座ってもいい?」

「いいわよ」




ユリが座った隣の女の子はあの組分け儀式が始まる前の小部屋にいたふわふわの髪の毛をしたあの子だった───





「ねえ、貴女の名前は?」

「ハーマイオニー・グレンジャーよ。貴女は──」

「私、ユリ・シルフィ。」




彼女の名前はハーマイオニー・グレンジャー。話によると彼女の両親は二人ともが魔法使いではなくマグルらしい。




「これからよろしく。ハーマイオニー」

「こちらこそ、ユリ」




初めて寮で女の子の友達ができてユリは嬉しかった




「そうそう、私貴女と同じ部屋なのよ」

「え、嘘──私、昨日あまりにも疲れててちっとも気づかなかった」

「私が部屋に入った頃にはもう寝てたみたいだから仕方ないわ」




ユリはハーマイオニーと喋ってみると、彼女はとてもいい子だった。きっとロンは彼女のことを誤解をしているのではないかと思った。授業が始まる頃にちょうど担当科目の先生が入ってきた。いよいよホグワーツでの学びが始まる。



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