おまけ


 夏が間近に迫り、衣替えも済んだとある昼休み。本日もわたくしと、黒子くんとおまけの黄瀬の三人で昼食をとるべく教室を後にした。


「ではボクが飲み物を買ってきますので、お二人は先に中庭へ行っててください」

『ハーイ!』












「良いよねぇ、夏服」
「なんスか、竹っち。いきなり」
「薄着って良いと思わんかね? 黄瀬よ」
「えっ、そりゃー、まあ、思わなくもないっスけど……」
「黒子くんの、あのキッチリした着こなし。見えそうで見えないシャツの透け具合。くっ、タマランっ」
「ブフォ!?」
「あぁ、もう、押し倒してひんむいて舐めまわしてぶちこ……っ」
「アウトぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!?!」
「喧しいぞ黄瀬、人様の妄想の邪魔をするな!」
「言い切った!? じゃなくて、なんスか最後の不穏な響きはっ」
「だから、ぶち込み……」
「ぎゃああああああああああああ!? 何言ってんスかぁあああああああああ!? そもそも竹っちは女の子! ナニはないっスからねっ!!」
「そーなんだよなぁ。よし、黄瀬。貴様のご立派そうなナニを私に寄こせ!」
「だからっ、なに言っちゃってんのぉおおおおおおお!?」
「チッ、ホントにご立派だなオイ」
「そしてホントに手を伸ばすなぁああああああああああああ!?」
「叫ぶな喧しい、冗談だろうが。ちゃんとぶち込まれたいと思……」
「のぉおおおおおおおお!! アウトぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!?!」
「なんでだよ、普通だろうが」
「普通だけど、そーだけどっ、女の子がシレっと言っちゃダメっスぅうううううううううううう!?」
「泣くなよっ! てか、黄瀬って意外と常識人なんだな」
「意外とは余計っス!!」


 人は見た目で判断してはいけないね。諸々の付き合いが派手そうな黄瀬が、実は真っ当な思考回路の持ち主とは。からかい甲斐があって面白いです。ハイ。
 え? 勿論、こんな話しは黒子くんの前ではしませんとも。えぇ、ホントに。