京都にて



 ミーティングの後、軽い自主練を始めた洛山メンバー達。その休憩時に黛が赤司に声をかけた。


「おい赤司、この前テツヤと揉めた件だけど」
「揉めた? あぁ、ボクが敦に何やら言ったとかですか。馬鹿馬鹿しい」
「お前は、本当に何も言ってないんだな?」
「愚問ですね。敦が出ようが出まいが洛山の勝利は確定している」
「お前ならそー言うよなぁ、ホント良いキャラしてるよお前。女じゃねーのが非常に残念だがまあ良いや、それでテツヤはどーする?」
「どうするとは?」
「一応、勝手な行動になるかなーと?」
「何がですか? 彼女は夏休みに帰省しただけですよ」
「あ、そ」


「そんなことより、黛サン!」
「なんだ葉山」
「黒子の彼氏って誰!? 彼女じゃないの!?」
「ちょっと小太郎、テツヤちゃんは女の子よ!」
「あ、そーだっけ?」
「散々妹と言ってるんだが、いまだに浸透してねーのな」
「みんな頭では分かってるんだけど、本人を前にするとねぇ……」
「中身は完璧に男だもんねー。で、彼氏ってホント?」
「それはあたしも気になるわ。でも、彼氏が居たらもう少し女の子っぽくなってそうだけど」
「ソッチの趣味のヤツかも知れねーぞ?」
「ブッ!? 永ちゃんってば、急に混ざったと思ったら何言っちゃってんの!!」
「それはそれで美味しい展開だな」
「黛さん、お兄さんがそれ言っちゃダメでしょ」
「実渕に『お兄さん』と言われるとサブイボが……」
「なんですって?」
「イヤナンデモ」
「そーんなことより彼氏の話しー!!」
「なんだ葉山、お前に彼氏がいるのか?」

『ブッフォオオオオオオオオオ!!?!』

「ちっがーう! 黒子でしょ黒子!! レオ姉も永ちゃんも笑いすぎっ」
「さてなー、去年の夏から仲良くしてるヤツがいるとは聞いてる」
「マジで? どんなヤツ?」
「バスケ馬鹿」
「シンプル過ぎっ!!」
「火神大我、誠凛高校バスケ部所属。今年のIH都予選で、真太郎を倒し大輝に負けた男」
「あら、そんな男が居たのね?」
「赤司、お前……」
「なんだ千尋、その顔は」
「やっぱストーカーか!」

『ちょっ、ブフゥウウウウウウウウウ!?』

「煩いぞ、お前達! 千尋、貴様はどういう思考回路をしている!!」
「だってよ、なんでそんなにテツヤの交友関係まで詳しくしってんだよ。恐ろしいわ」
「別にテツヤを調べた訳ではない! 真太郎に土をつけた火神大我を調べたんだっ」
「お前、男も守備範囲なのか?」
「だからっ、なぜそーなる!!?!」


「あーあ、赤司がご乱心ー」
「話しがズレちゃったけど良いのかしら? テツヤちゃんが男のところへ行ったなんて」
「黛が動じてねーから良いんじゃね? つーか、完璧『友達』だろ、黒子からすれば」

『デスヨネー』