# 08


翌朝、昨日と同じ布団の上で目を覚ました。
両隣には双子。すでに起きていたようでそちらを見ずとも視線を感じる。
「翔陽くん、おはよお」
「日向おはようさん」
どちらを見ても眩しい程のイケメンが微笑んでいる。
まだふわふわする思考の中、「おはようございます」と返しながら、胸焼けしそうだと独り言ちた。

昨日は変な時間にご飯を食べ、腰の痛みをごまかしながら3人でゲームをして、ものすごく早く就寝するというなんとも生活リズムの乱れまくりな一日を過ごしてしまった。
今朝も今朝とて、ちらりと時計を見るといつも起きる時間よりだいぶ遅い。
体を起こし、腕を上げ体を伸ばす。
無体を働いた自覚があるのか、あの後は手を出してくることのなかった双子が少しだけ意外だった。
キスだけは事あるごとにされるがもう今さらそこについてなにか言うのも面倒だった。

「起きてたなら起こしてくれたら良かったじゃないですか」
走りに行くにはもうあと1時間は早く起きたかったと、わがままを承知で唇を尖らす。目覚ましをかけず寝た自分が悪いのなんて百も承知だがこの二人になら言ってもいいはずだ。
「気持ちよさそおに寝とったから、かわええなあと思ってつい」
やはり侑は責められることに何の疑問も持たずに楽しげに釈明する。
「日向、腰どないなん」
「うーん、昨日よりだいぶいいです」
治からの問いに、そんなやわな鍛え方はしてないと、多少の見栄もありそう答えた。
しかし日向は今の言葉をすぐに後悔する。
「ほんなら翔陽くん、走りに行くよりもっとええトレーニングあんねんけど」