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 ――4日目 19:46

 日向は陽動だ。
 その事実に気がつくと同時に、月島は日向の携帯に電話をかける。だが、相手に繋がることはなかった。先刻、病院に行かないといけないようなことを言っていたので、その所為で出られなかったのかもしれない。
 ちっ、と舌打ちして通話を終了させた。
「おい、どういうことだよ月島! 翔陽が、陽動だったって!」
「縁下さんたちの話を聞いたら、そうとしか考えられませんよ。犯人の目的は最初から六宮さん、そして影山で、日向はその為に利用されたんだ」
 言いながら月島は、山口にちらと視線を移す。
 その行動だけで、彼が言わんとしたことが分かったかのように、山口は一つ頷いて携帯電話を取り出した。アドレス帳を探り、誰かにかけ始める。
「なんで、なんで日向だったんだっ?」
「さあ。犯人の心象まで推察するのは簡単なことじゃないですけど……日向にも、多少の恨みがあったのかもしれませんね。なんせ、王様……影山の相棒になったんだから」
「今はとにかく、影山がどこにいるかだけど……」
「それなら、可能性が高い場所があるでしょ」
 いまだ誰かと通話を続けている山口の背中を、じっと見つめた。