夕飯風景
コナン君が、嵐のようにいなくなり、沖矢さんと二人きりになり、無言が続いたが、さすがに夕飯くらいは作らなきゃ
『沖矢さんは……嫌いな食べ物は?』
「これといって、有りませんが」
『……そうですか』
私は、キッチンに行き、冷蔵庫の中を確認してから、鯖の味噌煮とけんちん汁、ご飯にしようと、包丁を握ると
『……何か?』
「いえ、私も料理に興味が有りまして」
視線は、材料と言うよりも私に向いていた気がするけれど……
まぁ、突っ込まなきゃいい話だ。
手際よく、作業を進めて、ふと違和感を感じ
『沖矢さんは……それが自じゃないでしょう?』
「ッ……やはり、気がついたか」
その姿で雑な口調に少し違和感を感じるが、さっきのよりはマシだ。
「君は……聞かないのか」
『聞いて何になる?』
「……ふ、頼もしいな」
誰にだって言いたくないことくらいあるだろうに……それを問うのは……マナー違反だ。
『はい、ご飯』
「君は食べないのか?」
『今は忙しいから』
「まぁ、そう言わずに」
『ハァ』
沖矢さんのペースに飲まれ
(美味いな……今度、教えてくれ)
(了解)
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