03

四国での一件を終え、リクオ達は平穏な日々を迎えていた。
気になることといえば最近、祖父がよく考え込んでいたりカラスが慌ただしいこと位だろうか。
どうせ悪戯の事とかしか考えてないんだろうな…と苦笑いを零す
こんな事を考えていることが平和で良いと、つららと歩きながら学校へ向かう


「おや?リクオ様、校門付近が騒がしいようですね…何かあったのでしょうか」

つららの言葉にリクオも校門へ目を向けると、男女問わずに人溜まりが出来ていた。

近付くにつれて、皆が先を歩く女性を見て話しているのだと分かる


「見て、#名前#さん今日は登校してる!」
「ここ最近休んでたから心配だったけど良かった」
「朝から山吹さん見れてラッキー!」


背格好を見ても知らない人だし、先輩かな…?正直全部聞こえてるだろうし人気者は朝から大変そうだなぁ…なんて思いながら、通り過ぎようとした時


「ねえ、私自分の後ろを着いてこられるのとても不快、話声も好ましくないから静かにして貰えると嬉しいのだけれど」


(う、わーーー、、、、、)

前を歩いていた人物が振り返って喋ったと思ったら、割とキツめの言葉が出てきた。確かにあんな後ろ着いてこられたら嫌だろうけどハッキリ言う人だな〜と思うと同時に、どんな人か少し気になって顔を見たいと思って、視線を向けた




何故か、その人と目が合った


(なんだろう…なんだか…見た事あるような気が…)

「早く行きましょう!リクオ様!」
「あっ!う、うん!」

つららに腕を引かれ、その視線から外れてしまった


「ごっ…ごめんなさい山吹さん…」
「#名前#さんごめんね!久しぶりに見かけたもんだから…!」
「それじゃ山吹さん、もう行くね!」


少しづつ散らばっていく声を後ろにリクオは考えていた


(どこかで、見た事……)


黒い髪、白い肌 …

あの顔を見た事がある気がして
何故か頭から離れなかった







「…お前はまだ弱いなぁ、奴良リクオ」


私でも殺せちゃいそう、





リクオの背を見て、誰かがぽつりと呟いた