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黒の組織とかいう中学生が喜びそうなネーミングの
殺伐としたところへ潜入し数か月…

調べるうちにここにはノックが数名潜入していることを知り
なんだ仲間いんじゃーん!って気が楽になった私は
自分のSPECを活用して何とか順調に任務をこなしている。

数か月して分かったことはこの組織、スパイの侵入許しすぎではないのか…?という点だがバレて始末されている人間を多く確認しているため油断はできない。

潜入捜査は組織の情報を掴むことが目的だ。つまり私はこの任務に適任である。
なんせリスクを伴うデータを持ち出す必要もない。
1度でも見ることさえ出来れば情報を持ち帰ることができるのだから!

だが今の状況ではまだ組織の大きな情報は掴めていない。重要な情報はボスに信用されないと知りうることさえ出来ず始末されかねないからね

正直私は相手が人間ならこの任務はすぐに片が付くだろうと思っていた。
いくら危険な組織で私のSPECが戦闘向きではなくても”記憶”という能力は潜入に実に都合がいいからね。ところが実際潜入してみると想像していたよりも大きな組織であったために、迂闊に動けなくなってしまった。

(…これだけ大きい組織ならば、SPECホルダーが関与している可能性も否定できない)



潜入している身のため、トーマたちとの接触は避けていたがSPECホルダーが関与している可能性があるなら尚更顔も知られているトーマやセブミさんとの接触は死活問題だ。


というより、この組織は何年も前から公安の人間が潜入している。
なぜ今更五課に応援なんて要請してきたのか。

「…もしかして野々村係長、組織にSPECホルダーが関与していること分かってて潜入捜査の依頼受けたんじゃ」


あの狸ジジィならあり得るな…


脳内でほくそ笑む野々村係長を殴りながら、どうか任務が早く終わりますように!と
組織からの仕事を遂行するため目的地へと急いだ。