授業が終わってすぐに、康太の元へ走った。
机の上に突っ伏しているその頭へ話しかける。
「ねぇ、ちょっと聞いて欲しいことがあるんだけど」
「話しかけるな。お前との腐れ縁もここで終わりだ」
凄く冷たい声が返ってきた。
そんな態度を取ってくるならもう、ここが教室だって構うものか。
康太の頭を掴んで無理矢理顔を上げさせる。
顔、すっごい顰めてるけど、それでもやっぱり綺麗。
「何する――」
最後まで喋らせずにキスをした。
教室内のざわめきが、耳に届く。
ぎょっとしながら硬直をした康太の耳元へ、唇を寄せる。
「好き。僕は、康太が好きで、康太も本当は僕を好きなんだよ」
突然康太が立ち上がった。僕の肩を掴んできて、ああ。
強い力で突き飛ばされた。隣の席まで吹き飛ばされて、机と一緒に床へ崩れ落ちる。
頭に椅子が、ぶつかってきて――ちかちかと目の前に火花が散って。
揺れる。夢が。
一瞬で意識は遠のくのに……康太の声だけが、するりと耳に突き刺さってくる。
「気持ち悪いんだよお前っ!」
ど、う、してそんな、こと、を、いうの。
- 34 -
*前次#
ページ:
ALICE+