智泰は唐突に、勢いよく吐精した。

「っ、あああっ、あっ、ああ……あき、秋人……っ」

 明らかに悦びを示した声だ。壮絶な締め付けに意識が持っていかれそうになる。睾丸がペニスの根元へ向かって上がりかけ、歯を食いしばって強い射精感を堪えた。

 動きを止めると、彼は、震える腕を伸ばしてくる。首でも絞める気かと思えばそれは、愛しい者に対するような手つきで背中に回ってきた。

「やっと。やっとだ」

 全身へ悪寒がざざりと走る。こいつの声を今、聞きたくない。

 開いている唇にかぶりつく。再び腰を動かせば、口の中に智泰の喘ぎ声が響いた。どんどん高くなるその声にピストンスピードがつられ、速まる。掴み上げている太腿に強く爪を立てた。

 智泰のペニスがまた、頭をもたげてゆく。吐き捨てたくなる笑いが込み上がってきた。

 つんと尖っている乳首を、千切れろと願いながら強く捻り上げる。智泰が首を横に振った。

「ああっ!! あっ、イクっ、またっ、お前のちんぽでイクっ!!」

 カリ首のくびれに絡み付いてくる肉壁がぎゅうと締まった。眩暈がするような絶頂感に耐えられなくなり、ペニスから大量の精液を吐き出してしまう。智泰の中が、全てをそこで飲み込もうとでもいうかのよう、きゅうきゅう締まる。敏感になっているペニスをしごいてくる。

 これはたまらない、と乱暴にペニスを抜こうとしたら、智泰の足で腰をホールドされた。

 彼は、まぶたを見開き、瞳を爛々と輝かせている。

「押して駄目なら、引いてみろって、っ、ははっ……。二年程前に、お前が……受け入れてさえいれば、こうはならなかったんだ」

 何を言っているのか、意味がわからない。

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