おしえて!アスマ先生



「俺に漢字を教えてほしいって?」

「うん。本を読んでるんだけど、私学校行ってないからさ。難しい字が読めなくて全然内容が入ってこないんだ」

「たとえば?」

「えーっとこれ…≪蹂躪≫」

「じゅうりん」

「あと、…≪淫靡≫」

「……いんび」

「それから、…≪緊縛≫、≪雛先≫、≪嬲る≫」

「ちょ、待て。待て待て待て。サキホお前何の本読んでるって?」

「これ」

「(イチャイチャバイオレンス後編)……悪いこと言わねぇ、それはカカシに教えてもらえ」

「カカシに内緒で読んでるんだもん。私から隠れるようにこそこそ読んでるから、気になるじゃない」

「いいかサキホ、それを読まなくてもお前の人生には一ミリも影響は無い」

「でも、そもそもエンタテインメントってそういうものでしょう?知的探求心なんだけどなぁ」

「最近カカシに似て小賢しいこと言うようになったじゃねぇか…。どうしても聞くなら紅にしとけ。俺が教えるよりよっぽどいい」

「紅に聞いたら、やっぱり私は読まないほうがいいって言うの」

「意見は満場一致だな。この本は没収する」

「えー!!」





* * * *





「あの子、アスマのとこにも聞きに行ったの?」

「カカシの野郎、こんな有害図書あいつの手の届くところに置いとくなっつーの…」

「わざとでしょ、たぶん。ふふふ、まぁいいんじゃないの」

「紅…お前も一応サキホは読むなって言ったんだろ?」

「知的探求心がより一層煽られるかなと思って。今夜あたり直接カカシに聞きに行くわね、あの子」

「そうしたら―」

「そしたらカカシがサキホの耳元でねっとり朗読してあげるって寸法よ」

「さてはお前らグルか…!」

「ふっふっふ。あの子のおぼこい反応が楽しみね」

「ゲスの極み!!」







アスマ先生はまともな大人。

おしまい



式日