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 案の定翌日には任務に駆り出された撃雅風だよ!朝目が覚めて直ぐにサブレに嘴でつつかれたからね!鳥の嘴の鋭さはほんとにやばい。穴あくかと思った。
 早朝には屋敷を出たんだけど、朝の鍛錬をするのか、炭治郎達と、たまたまあってそのままお見送りしてくれたよ!そうそう、炭治郎と伊之助の刀はあと一週間位で持ってきて貰えるらしい。とっても嬉しそうに笑って話すものだから癒されました。最後までばいばーいって手を振ってくれてまじかわいい!

 けふん、まあ、そんな感じでお見送りしてくれたわけですが…………任務は結構過激でした。隊員が行方不明になった所や怪我人が多くでそうなところをぱっぱと回らされて、ひどい時は一日に三件くらい連続で休み無しに働かされたからね?足が死ぬかと思った。場所近いからって酷使しすぎだと思うの私だけ?私だけなの???


 まあ、そんな感じに過ごしつつ、たまに藤の花の家紋の家にお世話になり自分の家(ほぼ物置)に一度戻りちょっと必要そうなものを取り出したりしたりしてた。そして、一週間がたって、次の任務が来た。煉獄と同じ、例の列車の任務だ。なので、私は列車に乗る駅に向かおうとしたわけなんだけど……………………
何故だか列車の通る木上でスタンバイさせられてるんだけど、どういうことなんだろうね???
思わず嫌な予感がして、鎹鳩のサブレに尋ねれば、その予感は的中した。


「トビノレ!トビノレ!クルッポウッ!!!クルッポウッ!!!」
「え゛っ」
「イドウ!ジカンナイ!!ココデゴウリュウスルッッッポウ!!」


 移動する時間ないからここで飛び乗って合流しろと???
サブレの言葉に絶句しつつ、私は頭を抱えた。馬鹿かっ!!!殺す気か!!!なんで列車に飛び乗らせるの??いや、できるにしては出来そうだけど??私や他の柱でなければ死ぬからね???
 それに、そんな、移動時間ないって言われても無茶なシュケジュール組んだのそっちだよね?なんでOK出しちゃったのさ!万死!!
 そして、私がそんなことを思っているうちに、蒸気機関車の、あの独特のポーーッ!!!!といっている音が聞こえた。
 ええい!これが終わったらスケジュール組んだやつつるし上げてやる!!私は心の中でそう誓い、木から高速で動く列車に飛び乗る準備をする。そして、その上で、何かが……人影が二人分動いているのを見つける。炭治郎と眠り鬼……魘夢だ!


 列車に飛び乗り、すぐに振り返り、見えたのは列車の屋根に溶ける魘夢と、それに刀を振り、ギリギリのところで当たらなかった炭治郎の姿だった。激しい焦燥に駆り立てられているのか、額に汗を浮かべる彼に声を張り上げる。


「炭治郎!!」
「雅風さん!?いつの間に!?」


 目を白黒させて驚く彼は、直ぐに状況を走りながら私に説明した。この列車自体が鬼で、乗客が危ないことなど。そして、それを話終えると同時にウオオオオッ!!と雄叫びが車両ないから外に響きわたる。


「ついてきやがれ子分共!!!」


 ドキャッと音を立て、屋根を突き破り、伊之助は飛び出てきた。そして、叫ぶように炭治郎は彼に乗客が危険な事などを手早く教える。それを聞いた伊之助は、開けた屋根から室内にもどり、雄叫びを上げながら列車内の魘夢の細胞を切り刻む。


「炭治郎、貴方は先に列車内に入って乗客の安全確保及び炎柱に状況の説明を」
「雅風さんは?」
「私はやることがある。はやく」
「わかりました!!ご武運を」
「うん、武運を」


 列車に内に炭治郎が降りていくと同時に、私はサブレと、もう一体、誰のかわからないが、近くにいた鎹烏に列車から近い周辺の病院へ、片っ端から大量に怪我人が向かうかもしれないことや、隠達へ列車が倒れるかもしれないことを連絡するよう、言い聞かせ飛ばした。これで救護班は早くつけるはずだ。

 遠くで車両が時々、浮かぶのを見ながら、私は波紋を列車の屋根に巡らせる。鬼と一体となった列車の屋根には焼けるように穴が開き、それと同時に私は中に飛び込んだ。


「おお!撃ではないか!!」


 降り立てば、煉獄が私にかっと見開いた目を向ける。炭治郎と話しをしていたようだ。余裕が無いから手短に伝えるぞ!!と煉獄は私に煩いくらいの声音で話し出す。


「俺は後方の五両を受け持つ!残りの三両は黄色い少年と竈門妹が守り、竈門少年と猪頭少年には三両に注意しつつ頸を探してもらおうかも思っている!撃にはそれの補助と乗客の保護を頼みたい!」
「わかった。それと、頸ならきっと一番前の車両」
「!」
「列車と一体化している、なら、頭である、ボイラーのある一番前のあそこが頸」
「……うむ!!!」

 私の言葉に大きく頷いた彼は、炭治郎に鬼の頸を頼んだぞ!!と声をかけると、ドンッ!!と派手な音を立て、車両を大きく揺らして後方へ飛んでいく。それに驚く炭治郎に、伊之助に、私は煉獄さんと同じように声をかける。

「炭治郎!伊之助!鬼の頸はを切る時は周りの細胞が邪魔をすると思う!!気をつけて!私は乗客の避難をする!」
「はい!!わかりました!!」


 炭治郎は大きく返事をすると、伊之助!!!と声を上げながら前方へ走り出した。そして、私は私のやるべきことをやる。
いくら、列車が横転する時に細胞がクッションになるにしても、怪我は避けられないし、バラけていては避難をいち早くすることが出来ない。なら、乗客をなるべくひとつの車両に集めればいい。時間は少ないし、大変だろうが、やるしかない。
 私は袖に仕込んでいた鉤爪を腕を降って出すと、こちらに向かって手を伸ばす細胞に容赦なくの刃を叩き込んだ。


 ジュージューと音を立てて焼けるのを目に映し、私はひたすらに細胞を、切り刻み、人の移動を開始した。まずやるとするのなら、一番後方の車両の人達を二つほど前の方の車両へ移動させることだ。頸を落とした際ににのたうち回るのなら、端の車両が一番叩きつけられる力が大きいはずだ。
 そして、細胞を回復させている間は捕食できないというのなら、私の、“足に波紋を流し車両内を走り回る事”も十分に効果は発揮する。

 呼吸法により、血液に生じた波紋、それは“生命エネルギー=太陽と同じエネルギー”を作り出す。
 そして、それは体の末端から触れたものへ伝わっていく。即ち、波紋を足に流し走るということは太陽を浴びせたり、日輪刀を突き刺し駆けずり回ることと同義なのだ!
魘夢もその事を分かってきたのか、私に追撃を仕掛けるが、そんなもの波紋を身にまとった身体にかかれば造作もない。

 一番後ろの車両につけば、煉獄が車内を斬撃で切り刻んでいた。私は彼に、ここが横転すると危なくてて前の車両へ眠っている人を運びたいと手身近に話せば、心得た!と数人をすぐに肩に担ぎ、一気に前の車両に飛んでいく。
隼のような、ジェット機なのでは?と思えるほどの勢いと速さに心底頼もしいと思いつつ、わたしも眠ってしまっている彼らを動かした。


そして、八号車との人々を六号車に移し終えた時だった。


「ギャァァァァァアァ!!!!」


 凄まじい断末魔と溢れ出した魘夢の細胞、揺れが全車両を襲い、次の瞬間、体が宙へ浮く。横転すると、瞬時に理解した。
ドアに近かった私は、そこから何とか外に出て、直ぐに虹色に光る、波紋を帯びた泡を横転する車両と地面の隙間にぎりぎり挟み込む!
 ボヨンとクッションになったそれは柔らかく弾み、車両を包み込む。細胞を溶かしながらも、車両がぎりぎりに地面に近づいた時にぱつんと消える。衝撃をより、緩和できたのだから、乗客の一番多いここと、その前後の車両は跳ねた時の衝撃で体を打っている人は多いと思うけど、被害は少ないはずだ。

 問題は、他の車両だ。私は足早に、要救護者がいないのかの確認を急ぎながら、前方の……こらから戦闘が始まるだろう炭治郎と煉獄さんの元へ駆け出した。




とっぷ