#プロローグ─咲良
女の子らしさ。男の子らしさ。
それって何なんだろう。
これが私が初めて抱いた疑問だった。
両親のいい所を全部引き継ぎ産まれた私の顔は中性的で産まれてまだ十数年のこの人生で何度カッコイイ、イケメンと言われたか分からない程に出会う人に言われ続けてきた。それは幼い頃も同じで。
保育園の中で誰よりも発育がよく身長が高かった私は女の子たちが憧れる王子様だった。女の子同士で遊ぶごっこ遊びはもっぱら王子様などの男役。別にこれを嫌だと感じたことは無い。
男の子と間違われようがイケメンだとか王子様みたいと言われようが私自身を相手の人が褒めてくれてることには変わりはないので私は相手がそう思ってくれた気持ちを大事にしたかったのだ。
ただ同じ保育園に通っていた男の子が言うのだ。
「おんななのにくんづけとかおかしー!」
「おとこおんなじゃん!」
はて。別に呼び方なんてその人の自由ではなかろうか。私はただそう思っていたが周りは違かった。
「さくらくんはおんなのこだもん!」
「いこ!さくらくん!あいつらなんかきらい!」
私が発端で男の子と女の子が何故か喧嘩を始めてしまう。私はそれがとてつもなく嫌だった。
仲良くしてほしい。喧嘩なんてしてほしくない。
だから無理をして女の子らしくしてみても異様に疲れたので一日で辞めた。親にも熱があるのかと物凄く心配されたし。
「さくちゃんは!カッコイイおうじさまだけど!ちゃんとしたおんなのこだよ!!おんなのこだってカッコよくてもいいんだもん!」
蒼乃のその言葉がストンと胸に落ちた。
それは私の性格を肯定する言葉。
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それって何なんだろう。
これが私が初めて抱いた疑問だった。
両親のいい所を全部引き継ぎ産まれた私の顔は中性的で産まれてまだ十数年のこの人生で何度カッコイイ、イケメンと言われたか分からない程に出会う人に言われ続けてきた。それは幼い頃も同じで。
保育園の中で誰よりも発育がよく身長が高かった私は女の子たちが憧れる王子様だった。女の子同士で遊ぶごっこ遊びはもっぱら王子様などの男役。別にこれを嫌だと感じたことは無い。
男の子と間違われようがイケメンだとか王子様みたいと言われようが私自身を相手の人が褒めてくれてることには変わりはないので私は相手がそう思ってくれた気持ちを大事にしたかったのだ。
ただ同じ保育園に通っていた男の子が言うのだ。
「おんななのにくんづけとかおかしー!」
「おとこおんなじゃん!」
はて。別に呼び方なんてその人の自由ではなかろうか。私はただそう思っていたが周りは違かった。
「さくらくんはおんなのこだもん!」
「いこ!さくらくん!あいつらなんかきらい!」
私が発端で男の子と女の子が何故か喧嘩を始めてしまう。私はそれがとてつもなく嫌だった。
仲良くしてほしい。喧嘩なんてしてほしくない。
だから無理をして女の子らしくしてみても異様に疲れたので一日で辞めた。親にも熱があるのかと物凄く心配されたし。
「さくちゃんは!カッコイイおうじさまだけど!ちゃんとしたおんなのこだよ!!おんなのこだってカッコよくてもいいんだもん!」
蒼乃のその言葉がストンと胸に落ちた。
それは私の性格を肯定する言葉。
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