後書き



はじめまして、こんにちは、こんばんは。
汽水車の書き手、花笑み(はなえみ)でございます。此度は「薄脈」をご清覧くださいまして、誠に有難うございました。このように後書きを書かせて頂くのは初めてのことで、ちょっと緊張しております。

花笑み担当話は『とある雨の吉日のこと』『逆さまに吊るした花の色』『明日を上手に生きるには』『君のおかげか、君のせいか』『手も腕も消えないから大丈夫』です。

「ヒーローにならなかった優等生」という題材の提供ならびに「二人のご縁」を心ゆくままに綴らせて頂きました。目には見えない「心の有り様」、無意識に残る「五感の記憶」、緩やかな「思いの変容」。そんな不確かで曖昧なものに、今作を通して少しでも触れ合って頂けたなら幸いに存じます。

題材と言いつつ漠然としたイメージしかなかった中、快く手を取ってくださった萬さんが、骨組みから肉付けに至る何もかもをとても繊細かつ丁寧に形作ってくださいました。おかげさまで、大変重みのあるお話に仕上がったのではと、内心ズンドコ小躍りしております。一からプロットを組み、考察やレイアウトやお題選出等々、凄く新鮮で夢のように楽しかったです*

ここまでお目通しくださったあなたさま。約1ヶ月もの膨大な時間と熱量を注いでくださった、最早天使の萬さん。重ねて心より深く御礼申し上げます。皆さまが進む明日に、幸多からんことを*



初めまして、嗄声(させい)の書き手である萬(よろず)と申します。この度は「薄脈」を完読くださり、誠にありがとうございます……!

萬担当分は『ひとり冷めてゆく世界』『苦しみを問う生きもの』『咲かず実らず朽ちていく』『とうとういびつにしかなれなかった』、そして『あの日の残光を見た』『明滅する心臓』になります。

主に「どうして夢主はヒーローを諦めたのか」「どうして相澤は夢主のことを鮮烈に覚えていたか」などの動機や理由付けを書かせて頂きました。相澤の教師観や個性のコンプレックスを掘り下げてみたり。全体的な物語への影付け、とでも言いましょうか。善意の行き違いや教育の難しさを取り入れて、あとは大好物であるタイトル回収をしたりと、実に好き勝手させて頂きました。

初めに花笑みさんから頂いた導入を拝読し、背景を書くために質問攻めにしてしまいました。怒涛の質問ラッシュにも丁寧にお答えくださり、またお互いで意見を出し合ったりと、沢山のお時間を割いてくださいました。決して、私一人では書き上げられなかった作品です。

「ヒーローとは逸脱した倫理と精神を持つ者」「されど"普通の人"としての願いを捨て切ることはできず、またそんな願いを持つことだって当然ながら許されている」「ヒーローにも、人を愛するという幸せを」そんな、私なりのメッセージが伝われば。花笑みさんのラブラブシーンへの良いスパイスとなっていれば、萬は本望に御座います。


改めまして、ここまで読んでくださった読者のみなさまへ。そして何より、素敵な企画へお声がけくださり、萬の数多の我儘もにこやかに受け入れて下さって共に執筆して下さった花笑みさんへ、心より感謝申し上げます。どうぞ皆様に素敵な夢がありますように。

嗄声より、萬がお届け致しました。




次ページにて、おまけとして「伏線の一覧」を公開しております。沢山の要素を散りばめた作品です。この後書きを読了後、もう一度本編を読み返して頂くと新たな発見が……あるといいなぁ、と思っております。




テンプレート・素材・各種タイトルは以下のサイト様よりお借り致しました。順不同・敬称略で掲載させて頂きます。

NINA // 796402 // 失青 / すいせい / 不在証明 / エナメル / 天来 / シャーリーハイツ

since: 2020.08.02 ~ 2020.08.22
Thank you for reading!