調子よかない

その後の事の運びにより、なぜだか入れ替え戦の開催が決定。
開催は1週間後。1週間あったら、もう色んなことができるよね。あ、私、撮ってきた写真の整理しないと。悉くあっくんが見切れで、みんなしてカワイソーって笑たら、あとで私だけ本人にめちゃくちゃ責められたんだけど。わざとじゃないんだって、ほんと。むしろ狙ったんじゃないの? って言ったら、本気で頭叩かれたもんな……。
とか思っているうちに、超険悪な顔合わせはお開きになったみたい。なんか、中学生の赤毛の小さい男の子があっくんをめちゃくちゃ睨んでたんだけど……。遠野、あんた一体なにしたの?
そんな雰囲気なものだから、誰かが喧嘩でも始めるんじゃないか、と心配していたけれど、全然そんな気配はなく、みんな大人しくコートから出て行った。じゃあ私も帰ろう、ツキさんと雑談しながら! そう思って隣を見たらあっくんしかいなかった。あれ?

「なんだよその顔」
「あれ、遠野くん、ツキさんは?」
「鳳凰が、1週間やろう、って言った途端に引き上げた」
「まじでか。ツキさん行動早い」
「早いっつーか、なんつーか……」

あっくんはそう言いながら歩き出した。私もその隣を歩く。

「あ、私、写真の整理しないとなんだけど、遠野くんどうせヒマでしょ? 手伝ってよ」
「はあ? なんで俺が? 種ヶ島にでも頼めよ」

そういうの得意そうだし。歩きながら、あっくんは呟いた。

「えー、修さんはだめだよ。トレーニングとか、ガットの調整とか、その他諸々やることがあるし」
「俺はいいのかよ」
「え? 遠野くんは最後の1日でぜんぶやるよ」
「なんでお前が俺のスケジュール勝手に決めてんの」
「それはOKだと言うことで。ありがとうやさしい遠野くん!」
「……ベンチの上じゃなくて、道のど真ん中に寝かせとくべきだったな」
「で、親方ー、道のど真ん中に女の子が!ってなるの?」
「 マキがゴミのようだー。つーか、マキ見たら目があー」
「カップラーメンを作る暇さえ与えない。バルス」

そう言って、私はあっくんの背中を思いっきり叩いてやった。ら、案の定、3倍くらいになって背中に返ってきました。


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