「見て見てキャプテン!シイラに作ってもらったんだ!」

この世のありとあらゆるものに興味のなさそうな顔をしているキャプテンに躊躇なく話しかけるベポ。そういえば、キャプテンってベポに対してキツく当たったことがないような気がする……。シイラのことといい、なんなんだそのVIP待遇。おれは地団駄を踏みたかった。
目の前でニコニコ笑う一匹と一人に、キャプテンもうっすら笑う。冷酷無慈悲で鳴るキャプテンでさえ、かわいいものはかわいいみたいだ。

「ああ、よかったな。……ところでシイラ、お前なんで頭に鳥の巣なんか被ってる」

薄い微笑みから一転、思いっきり怪訝そうな顔になるキャプテン。

「花冠ですけど?!」

ここぞとばかりに主張するおれ。最初よりずいぶんとマシになった花冠でさえ、キャプテンにはよっぽどひどいものに見えるらしい。まあ、シイラの作った花冠見たあとじゃそう言いたくなるのもわかるけど、鳥の巣はないと思う、鳥の巣は。

「これがか?」

信じられないものをみるような目でシイラの頭の上を見るキャプテン。

「……どう見ても鳥の巣だ。シイラの美観を損ねる。さっさと捨てろ」
「どこぞのエロコック?!」

キャプテンの無慈悲な発言を聞いたシイラは、おれの作った花冠をぎゅっと握って首を振る。

「シャチがせっかく作ってくれたので」

心臓がぎゅっと締め付けられた。あれ、おれいつの間にキャプテンに心臓取られたんだろ?


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