The second day







  シンドリアに来て二日目、私は随分と間の悪い時に来たらしく、今日は誰も相手にしてもらえなかった。
なんだかとても、煌帝国が恋しい。

「…暇、だなあ……」


そんな呟きも、しんと静まり返った部屋ですぐに溶けてなくなってしまった。
誰もいない部屋でひとり、というものは、予想以上に堪えるもののようだ。

「改めて紅玉ちゃんのつらさとありがたさを知ったよ…帰ったらたくさん遊ぼうね…」

私の一番の友達。
何もない状態で、なんでもない私を認めてくれた紅玉ちゃん。
なんだか紅玉ちゃんにとても会いたい。

頭の中で紅玉ちゃんの姿を浮かべると、ぽんと当然のように黒に包まれた彼の姿も浮かぶ。
…あれから、(主に紅玉ちゃんを)説得してもう一度出航準備をしてもらってどうにかシンドリアに来させてもらったけれど、今はどうしてるんだろう。

ジュダルは割と勝手にすれば、みたいな感じで素っ気なかったし、いつもと変わらないのかな。
それはそれでさみしい気もするけれど、私とジュダルは今はなんでもない、ただの知り合いだ。
煌帝国にいさせてもらえるだけ、ありがたく思わないと。

どうにかネガティブ思考を抑え込みそんな風に考え直していると、コンコンと控えめな音がした。
返事をすると、すぐにジャーファルさんの優しい声が響いてくる。

「ジャーファルさん!」
「長い間一人にしてしまって申し訳ありません、なまえさん」
「いやいや!私がタイミングの悪い時に来てしまっただけなので…!」
「お気遣い感謝します」

深々とお辞儀をしたジャーファルさんに、思わず自分もお辞儀を返す。
ふふ、と柔らかい笑みを浮かべられ、思わず私も笑顔になった。

「夕飯だけでも一緒に食べられますか?あいにく私しかいませんが」
「えっいいんですか?!!ぜひ!!!」

少し食い気味でそう言うと、ジャーファルさんはまた少し、けれど先ほどより大袈裟に笑って、私を案内した。



2日目

(ジャーファルさんと、ほのぼの。)






 

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