「なまえさん!」
すぱん、と教室の扉を音を立てて開ける人物が教室にずかずかと入ってくる。太陽みたいに眩しい髪色に、自然と目を細めた。
「なにその嫌そうな顔!せっかく俺が来たってのに!」
「なんですか鳴くん、テスト前だから部活は無いですよ」
「そう!そのことなんだけど」
鞄から教科書と筆箱を取り出したかと思うと、私と向かい合うように前の席に座った。
「勉強おしえてよ」
「自分で勉強しなよ‥」
「それでもしエースが補習になっちゃったらどうすんの?!ほら、毎日ちょっとずつとかでいいからさ!」
「‥1時間だけだからね」
やったー!とばんざいして喜ぶ鳴くんにため息をつきながら、肩にかけていた鞄を下ろした。
「‥‥ふふっ、ふたりきりだね?」
鳴くんの方が、一枚上手みたいだ。
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