「なまえさーん、きたよー」
「‥ほんとに毎日来るんだね」
当たり前じゃん!と声を上げると、なまえさんは鞄を漁りながら苦笑いした。またそんな顔する、と怒ろうとして、言葉を飲み込んだ。
‥‥なまえさん、ノートに昨日俺が躓いたとこ書いてある。うわ、なにそれ。なんだそれ。可愛すぎるにもほどがあるでしょ。自分のこと好きな相手に普通そんなことする?
じっとノートを見つめていたからか、なまえさんはノートを俺に見やすいようこちらに向けて見せた。
「鳴くんが躓いてたとこ、私も去年躓いたから私なりに分かりやすく書いてみたんだけど‥参考になりそう?」
「なまえさん」
「うん?」
「俺、足りないところばっかかもしれないけど、頑張るから。‥改めて、よろしくお願いします!」
その言葉は勉強だけの意味で言ったわけじゃなかったけど、なまえさんは目をまんまるにしてから、優しく微笑んでみせた。
←→
[ top ]
ALICE+