04:午前11時の格闘

デプスチャージだ。えーいっ。
最近のカオはあのエックスと頻繁に会ったりなどする。まったく危機管理がなっていない。あいつはカニだぞ!


「デプスチャージ、本当に大丈夫だって!ランページさんは何もしないよ!」

「今のところはな。だがいつ手を出すかわからない以上、我輩は武器を下げない」


保護者のようにデプスチャージはカオについていた。ランページは自分がいる時はデプスチャージには手を出さないと約束をしてくれたが、デプスチャージはそんな約束は無効だと手を出す。そのあたり、どちらがサイバトロンだかデストロンだかわからない。


「頭の固いエイじゃ。カオとわしには二人だけの時間が必要じゃというのに!」

「ええい貴様は何をするかわからんと言っているんだ!」


デプスチャージはカオをしっかりと抱いて離さない。渡してなるものかと無意識の行動だが、ランページは気にくわない。とても気にくわない。


「いやらしいのう!わしだってカオを…抱っこ、したいと思うとる!我慢しとるわしの気持ちを踏みにじりおって!」

「させてたまるか。カオは触らせん!」


バチバチパンパンと喧嘩は続く。
銃から身を守ろうとカオは体を縮め、デプスチャージにしっかりと張り付いている。
ランページの怒りは増えるばかり。

ああ、あんな風にカオが寄り添ってくれたら嬉しいのにのう…と妄想を膨らませる。きっと柔らかいに違いない。それは人間だからか、女だからか、女特有の胸やらふっくらとした体つきやらのおかげか、柔らかいに違いない。うらやましい。


「こンの、むっつりエイが!」

「誰がむっつりだ!何を考えている!」


やれやれ、喧嘩はやはり長引くようだ。