手を握りたくなる日だった。

「マスクどうしたの」

「い、嫌だったか?」

握られた手が強くなる。

「そんなことないよ。マスクの手、好きだから」

「本当か?俺もカオの手好きなんだ」

「手だけ好きだよ」

そう言うと、明らかにショックという顔をするマスク。

「嘘だよ」

「う、嘘か」

「マスクのぜんぶ好き」

そう言うと、次はパアッと明るくなるマスク。そして、言われたことに照れて赤くなる。

「俺も好きだぜ…」

「マスクってわかりやすいよね。おもしろい顔してる」

マスクは顔をそんな言われ方をしたのは初めてなようで、また驚いたような、がっかりしたような顔をした。

「マスク、顔がかっこいいから、ちょっとくらい変な顔しててもらわらないと緊張しちゃうな」

「そうか!」