「俺に!これを!」

ゴールドマスクはそれはもう大きな声で、ハツラツと、カオにズイズイと確認した。キラキラした顔でチョコの袋を見つめるマスクは子どものようだった。

「マスクはたくさん貰ってると思うんだけど…」
「なんびゃく、なんぜん、いいや…何億とチョコがあってもカオのチョコには敵わないぜ!」

兄貴たちに見せびらかしてやろうとマスクはホクホクとしていた。

「今日はそれだけなの、またね」
「あ!ちょっと待ってくれ」

まだもらいもんがあるんだよと言いながら、マスクはカオにキスをひとつ落とした。

「やっぱりカオの方が甘いな」

こんなに臭いことをやってのけるアイアンリーガーはマスクだけだろう。
キスのそれだけでは済まず、カオはしばらく離してもらえなかった。