目を覚ますとそこは、メンテナンスルームで。

「マスク、気がついた!大丈夫?」

「ん…」

カオの声に、意識がはっきりと戻ってきたゴールドマスクは自分の手を見る。カオにしっかりと握られている手を確認すると、カッと恥ずかしくなった。

「おおお俺…!なんで…!」

「試合で倒れたの、覚えてない?」

そう言われると思い出される、試合での相手チームのラフプレー。
自分はそうか倒れたのか、と落ち着きたいところだが、握られている手に落ち着けず。はやく離してくれ、いいや離さないでくれ。

「カオは、いつから…」

「ずっと居たよ」

目を見開くマスク。
いつから自分が意識が無かったのかわからないが、自分の側について居てくれたことに嬉しく無いはずがなかった。

「あ、ありがとな」

「好きで居ただけだよ」

好き!嫌々ではなく、好きでここに居てくれた!

「俺は…その、カオ」

「なに?」

「俺も、カオが居てくれるの、好き、なんだよな。だから…もう少し」

マスクはカオの顔を見ると、赤くなってゆくのがわかった。これは脈ありかと思いつつも、まだマスクの体は思うように動かなかった。

「マスクが元気な方が私は好きだけど、一緒に居られるなら、こんな時も好き」

「おう」

顔をそらすことが今のマスクの精一杯である。

「ゴールドアームさんたちに、マスクが起きたらしてやってくれって言われてることがあるの」

「なんだよ、それ」

「怒らない?」

「やってみろよ」

モジモジとしていたカオは、マスクの腕を精一杯腕をまわして抱きしめた。

「人って、抱きしめると疲れが取れるらしいの。だからマスクにしてやっといてくれって…」

しかしその言葉に返事は無く、いろいろなところがショートしてしまったマスクは、またしばらくメンテナンスを受けなけばならなくなった。