03:ONE OR ZERO
「カラダ無くなっちゃったよー」
と、単独行動をするコブラ。
舌をちろろと出しながら這い回る。爆発により、身体とコブラ部位が離れてしまったのだ。それでも動けるのだから立派なものである。
「クイックストライク?」
「カオちゃん!」
探している最中のこと、運悪くカオに出くわしてしまった。クイックストライク…コブラとしてはこんなに情け無い姿を見られたくはなかった。もはやただのコブラでしかなく、ほとんどトランスフォーマーとしての戦闘能力もない。
「身体は!」
「ちょ、ちょっとカラダは迷子ブラァ」
穴があったら入りたい、幻滅、カオちゃんには強い俺様であって欲しかったなとションボリするコブラ。
「身体探せば元に戻る?ワスピーターは、バラバラになっても戻ってるけれど…」
「戻るよ〜!」
「一緒に探して良い?手伝わせて」
尻込みをするコブラだが、ぱすっと気がつけば頭を撫でられ、電撃が走る。ビク!と最初は驚いたものの、思わずうっとり。
「いつもクイックストライクの方が大きいけれど、コブラだけだと小さくてかわいいねえ」
「ンン、カオちゃ〜ん。俺このままでも良いかもしれないブラー。カオちゃん〜気持ちいい」
よしよしする度に近づいてくるコブラは、カオの脚にすーりすり。
ここぞとばかりにカオを堪能させてもらおうとコブラはカオにベッタリ。
もうサソリはいいかなと思っていた矢先、草をかき分けてサソリ…クイックストライクの身体がやって来た。すぐにカオとコブラがベッタリイチャイチャしている姿を見て、怒りに震える。
「コブラちゃん、身体の方から来たよ」
「何してるんだ!コブラ戻ってくるギッチョン!カオと何してるんだギッチョンチョン!」
「シャー!」
「シャーじゃないお黙り!」
しぶしぶとコブラは身体に戻る。
2つ人格があるんだろうか、なんだろうかと謎は深まる。カオを堪能したコブラがうらやましいクイックストライクは、もう絶対にバラバラにならないと誓ったのだった。