04:SEA OR SKY

「綺麗、ですねえ」

なぜかイケボでキメるクイックストライク。え?なに?と貝殻を探してカオはあまり聞いていなかったようだが。

二人並んで膝を抱えて砂浜に座っている。貝殻は見つからない。

「なんて言ったの?」

「い、いやあ別に!うーみーはーひろい〜な〜ギッチョンチョン!」

笑ってごまかすサソリに、カオは微笑む。なんだか良い雰囲気なのに、何をしていいやら。
カオはしきりに手で砂を探る。

「カオこそ何してるギッチョン?」

「貝殻無いかなあって」

「貝?食べるのか?」

「砂浜では貝殻拾うのが好きだったの。綺麗でしょ」

ふうんとクイックストライクは、自分も砂を触ってみる。やはり貝殻などは無いだろう。
カオは少し残念そうにしているような気がする。

クイックストライクはその夜、ランページに問い詰めた。貝殻拾うのはどこでするのかと。
朝になって帰ってきたクイックストライクは潮くさかった。

「これ」

寝起きのカオに差し出されたのは、大きな貝殻。ホタテだろうか、アコヤガイだろうか。この時代の貝の種類はわからない。

「どうしたの、これ」

「拾ってきたギッチョン」

拾ってきたというより、狩ってきたのだが。貝の中身はさすがデストロン、お察しである。手伝わされたランページは良い迷惑だ。

「大きい」

あまりにも大きい貝の殻。貝殻拾いのサイズではない。それに、あまり綺麗なものではなかった。何かわからないものがついていたり、傷があったり。

それでも嬉しくて、貝を抱くように抱える。

「カオちゃん?」

「ありがとう、大切にする!宝物にする!」


嬉しそうなカオにほっとするクイックストライクは、はじめての何とも言えない気持ちを覚えた。