06:FINE OR RAIN
とんでもない勘違いから事件は始まった。
サイバトロンのとあるネズミ、とある校長先生、など…が偵察に出た時のことである。
「あれ怪しいと思わない?」
「怪しい?どれが」
カオが抱えてる大きい貝。のことである。事情を知らないサイバトロン組は、貝を怪しく、疑いの眼差しを向けた。
「きっとあれ、爆薬のスイッチとか危ない光線を出したりとかする装置のカモフラージュだよ!」
「それまじ?うひゃあすげー!」
そんな話が伝言ゲームでさらにさらにと話が大きくなり、とにかく危ないモノを人間が持っているということになり。
結果、カオの貝は消し炭に!
貝を取り壊せ大作戦を決行、ただの人間、ただの貝、簡単だった。簡単だったからこそ考え直す時間もなく、奪われた貝は破壊され。詳しい攻防は割愛しよう。
「ごめんね、クイックストライク…」
「カオが無事ならいいギッチョン」
本当のところ、クイックストライクは今すぐにでもサイバトロンのダーやダナダナサイを吊るし上げたい気持ちでハラワタが煮えくり返っていたが、カオが怒らない為に我慢していた。それどころかカオは自分に謝ってくる。カオが破壊したわけではないのに。
「カオちゃんはどこも壊れなかった?」
「う、うん」
破損はしてないなとカオの身体を確認する。嘘は言っていないようだが、元気がない。センサーに反応しない破損部位があるのかもしれない、なにせ人間なのだから仕組みが違う。クイックストライクは密かにスキャンを続ける。
「クイックストライクは怒らないの?」
「怒る?」
「貰ったもの壊しちゃったのに」
「壊したのはあいつらだギッチョン。カオちゃん怒るのは御門違いギッチョンブラァ」
なでなでよしよし。
…というつもりでコブラのアゴでカオの頭をぽしぽしと撫で叩く。
「俺が大事だと思っているのは貝よりもカオちゃん!だから無事なら良し!」
「へへへ。そうなんだ、ありがとう」
クイックストライクは撫でる速度が速くなった。