すっぽんぽん
すっぽんぽん。そう、下半身が。
お風呂に着替えを持ってくるのを忘れた!もともと着ていた服は、どうしようもないくらい汚れている。
風呂場の小窓を開けて、誰かーと弱々しく呼ぶ。誰でもいいから着るものを持ってきてくれないかな、そんな願いを込めて。
「どうした」
そういちばんに気がついてくれたのはドレークだった。遠くからこちらを見ている。近寄られすぎても困るが、そんなに離れたところで返事をしなくてもいいのに。
「お願いがあるんです」
「なんだ」
「下がすっぽんぽんなんです、着るもの忘れて。とってきてくれませんか」
「す…」
ああ赤くなった。白目剥かないで、助けてくださいよ!
「男にそんなこと頼むな!」
「だっていちばんに返事したのドレークさんじゃないですか!わたしの服とってきてくださいよ!」
「おれの服でいいだろう!おまえの部屋からそんなコソ泥みたいなところを見られたらどうする!」
わめきながらドレークさんは自分の服を持ってきてくれた。小窓から手を伸ばし、服を受けとる。
「…本当に着てないのか?」
「そうなんですよ、見ますか?」
「おおばかやろう」
今日のドレークさんは口が悪いなと思いながら、服を着た。
ドレークさんのズボンは大きすぎていけない。