ゲインをあげる
ついていきたい、と彼女は言う。
何度も何度も好きだと叫んでいた。恥ずかしくないのかと聞くと「恥ずかしいですよ!でも今しかドレークさんはいないから!」と答えた。
今日ははじめて、彼女が泣いた。
カオはいつも泣き真似をすることはあっても、こんなことははじめてであった。
「泣くやつがあるか」
「だってドレークさん、わたしの知らないところで死んじゃうかもしれないんですよ」
言葉にすると、ますます涙が溢れたカオはぐしゃぐしゃな顔でしゃくりあげていた。
「簡単に死なないために、カオが居るんだ」
「それは、どういうこと」
「死んでしまえばカオに会いに戻れない」
大きく屈んで、ドレークはカオにキスを落とした。
すると、ドレークは無意識の行動だったのか、じわじわと赤くなり、急ぎ足でその場を去った。
カオは理解するまでに5分の時間が必要であった。
また来る日に、カオはドレークを問い詰める予定なのだとガチガチに緊張していた。ドレークも、ガチガチになっていたりする。